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【取材】福岡大学 医学部医学科 推薦入試について①

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平成29年度の医学部推薦入試は11月12日の岩手医科大学、獨協医科大学、金沢医科大学、川崎医科大学から始まり、12月7日の産業医科大学まで続きます。

推薦入試は出願資格として評定平均値や卒業年度の制限があることから、一般入試よりも倍率が低く、また、学力以外に人物評価や小論文などが重視されることから、出願資格のある現役生にとって医学部に入る大きなチャンスです。

しかし、その一方で、入試問題や配点が公表されない大学が多く、また、問題の傾向が各大学で相当異なっているため、対策が取りにくいという問題があります。

学力検査の問題が、高校の教科の枠を超えた範囲から出題されたり、小論文・面接試験が独特で、大学ごとの対策が必要であったりと、一般入試にはない難しさがあります。

福岡大学医学部医学科の推薦入試について、富士学院 福岡校 伊藤 和弘 校舎長にお話を伺いました。

――

よろしくお願いいたします。まず、福岡大学医学部医学科の推薦入試について教えてください。

伊藤:

推薦入試の募集枠についてですが、福岡大学医学部医学科の推薦入試は2種類の募集枠があります。

1つ目は、全国から出願可能な「A方式推薦入試」。1浪生まで出願が可能で、定員は20名になります。

2つ目は、「地域枠推薦入試」。こちらは九州・沖縄・山口各県内の高校出身者、又は、出願時に本人又は保護者(親など)が九州・山口各県に居住していることや、九州・山口各県内の離島・僻地医療および地域医療に貢献したいという強い意志を持っている事が出願の条件です。「A方式推薦入試」と違い、2浪生まで出願可能で、定員は10名となります。

「A方式推薦入試」・「地域枠推薦入試」ともに、公募制であり、出身高等学校長が学業成績・人物ともに優秀と認めて推薦する者となりますから、高等学校からの推薦状が必要となります。加えて、全体の評定平均値3.7以上で、専願制となっています。

――

なるほど、福岡に近い地域の学生は、受験できる期間が1年長いのですね。ところで、地域枠推薦入試ですが、地域に指定があるだけで卒後の義務年限や自治体奨学金の受給義務などはないのでしょうか。

伊藤:

地域指定での出願以外の条件としては、在学中および卒後において、福岡大学が定めている「離島・僻地医療や地域医療に貢献するための実習、研修および医療従事プログラム」への参加が必要であり、在学中の実習、卒後の臨床研修後に行う1年間の地域医療研修および少なくとも2年間の離島・僻地医療や地域医療への従事が予定されているという点です。

地域枠推薦入試というと、大学の修学金制度が義務付けられ、指定された地域や機関に一定の期間従事することで、返還の義務がなくなる制度を持つ大学もありますが、福岡大学の場合はそのような制度はありません。

地域枠推薦入試は、出願だけ見ても、地域指定ある大学と全国から出願可能な大学もあります。大学によって取り組みが様々ですので、注意してください。

――

次に、入試日程について教えてください。

伊藤:

平成29年度入試は次のような日程になっています。

  • 出願期間:平成28年11月1日(火)~11月10日(木)
  • :平成28年11月27日(日)
  • 合格発表:平成28年12月6日(火)

試験会場は、本学(福岡市城南区七隈)となります。

――

次に、倍率についてお聞きしたいのですが、新課程入試に切り替わるタイミングでA方式推薦入試の倍率が急激に上昇しています。昨年はやや下げたものの、平成25年度の水準までは戻らず、高止まりしたままです。この傾向はまだ続くでしょうか。

伊藤:

平成26年度入試の時ですね。前年の志願者169名から216名への増加で驚いた方も多かったと思います。しかもその年度から、センター利用入試が導入され、A方式推薦の定員が25名から20名へと5名減になった関係もあって、A方式推薦の倍率は前年の約2倍という厳しさになりました。

志願者の急激な増加の原因は、平成27年度からは新課程履修者である高校3年生が受験に加わってくることもあり、その前に決着をつけようと、出来る限り多くの受験に挑戦する現役生・一浪生が増えたことがあげられます。国公立医学部医学科を目指していた生徒達が合格を目指し、私立大学医学部医学科の推薦入試を受験する傾向が強く出た年でした。その平成26年度をピークに平成27年度は志願者202名、平成28年度は194名と、やや減少しているとは言え、A方式推薦は全国から出願可能であり、九州在住者以外の受験生にも人気がある福岡大学であることから、おそらく今後も200名前後の志願者は続くのではないでしょうか。私たちは、福岡大学医学部のA方式推薦入試は200名程度の出願があり、評定平均3.7以上ある全国の受験生同士の戦いとなることを前提に準備を進めています。

――

地域枠推薦入試も平成26年度から上昇して、平成28年度は倍率が10倍の大台を超えてしまいました。

伊藤:

そうですね。平成26年度入試までは、60数名の志願者が続いていた地域枠推薦ですが、平成27年度は志願者79名、平成28年度は100名と増加しています。増加の原因は、大きく2つあると考えます。

1つ目は、年々難化している医学部受験に挑む上で、九州・沖縄の2浪生にとっては、私立大学医学部の中で、唯一受験できる推薦入試であることから、出願資格を持つ2浪生が少しでも合格のチャンスを増やそうと地域枠推薦の志願をする流れが強まっていること。

2つ目は、先ほどのA方式推薦の倍率の動向により、福岡大学のA方式推薦で合格するのは難しいと考える現役生・1浪生の皆さんが、あえて地域枠推薦の出願を選択した流れもあると思います。今まで2浪生の出願が圧倒的に多かった地域枠ですが、平成28年度の地域枠推薦志願者の約25%は現役生・1浪生になったと聞いています。

A方式推薦の倍率は、平成25年度が6.7倍、平成26年度が11.8倍、平成27年度が11.5倍。

地域枠推薦の倍率は、平成25年度が6.1倍、平成26年度が6.6倍、平成27年度が7.9倍。

このように倍率だけ考えますと、どうしても地域枠推薦の方が合格の可能性が高いと考えますよね。ただ、実際のところ、合格者10名の内訳は、平成28年度・平成27年度とも、2浪生が9名・現役生が1名となっています。

当然、現役生・1浪生にはA方式推薦・地域枠推薦のいずれかの選択が可能ですが、地域枠推薦入試を志願するのであれば、福岡大学がどのような意向で地域枠推薦入試を実施しているのかを良く考え、しっかりと準備して受験に挑む必要があります。

――

ありがとうございました。次回は、福岡大学医学部医学科推薦入試の学科試験、面接試験について伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

【取材協力】:医学部受験 富士学院

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伊藤 和弘
医学部受験富士学院 福岡校校舎長
伊藤 和弘
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