田中 克典

2017年度の藤田保健衛生大学一般入試は、一次試験が1月21日、二次試験が1月31日、2月1日のいずれかに実施されます。

東海地区では愛知医科大学と並んで非常に高い人気のある大学ですが、一次試験会場が、本学(愛知県豊明市)以外に、名古屋市内、東京、大阪にあり、全国どこに住んでいる人にも受験可能です。

藤田保健衛生大学 化学の傾向と対策について、富士学院名古屋校化学科の田中先生に伺いました。

――藤田保健衛生大学の化学の最近の傾向を教えてください。

田中: 全体的な問題の傾向としては,難問は減少傾向です。問題数は例年30〜35問で計算問題が6〜7問という構成で大きくは変わっていません。時間的にも無理のない内容なので、解ける問題を解いて点数をかき集めていくというよりは、1つ1つの問題にしっかりと正解していくという取り組み方がよいでしょう。

――化学は理論、無機、有機の3分野がありますが、それぞれについて教えていただけますか。

田中: 理論化学に関しては、小問集合の形で幅広い範囲から出題されています。10年ほど熱化学が出題されていませんでしたが、2年前の後期試験で出題されました。特定の分野に偏ることはないと考えておいたほうがよいでしょう。小問集合といっても問題数から考えても配点は小さくありません。

――無機化学についてお願いします。

田中: 無機分野に関しては、理論、有機分野に比べるとやや少なめの出題になっています。特定の元素にテーマをしぼった問題よりも金属イオンの沈殿、気体の発生方法、性質といった総合的な知識を要求する問題が中心です。このような元素、気体の特定の問題は2つの物質が逆になってしまうと2問分をまとめて失点してしまうことになります。うろ覚えになっていると、大きな失点につながってしまう分野です。しっかりと準備をしておく必要があります。

――理論が小問集合、無機化学があまり出題されないとすると、最も差が付くのが有機化学ですね。

田中: そうですね、しかし、有機分野に関しては3〜6年前までは構造推定が非常に難しく、時間もかかる問題が多かったですが、昨年以降は標準的な問題へと変わっています。過去問演習で解けなくてもあまり気にしなくて良いでしょう。

高分子化合物については、医大の問題らしく天然高分子の分野が中心となっています。糖、アミノ酸からの出題は例年ほぼ必須です。教科書だけでは足りない知識を要求する問題も多く、高校の授業で習ったというだけでは対応することは難しいでしょう。市販の問題集でも問題数が少ないため、準備不足になりやすい分野です。準備ができている人にとっては、ほぼ満点を狙える分野でもあるため、もっとも得点差がつきやすい分野であるといえます。入試において、大問を落としてしまうと致命傷になってしまいます。医系の過去問を中心にしっかりとした知識を固めておく必要があります。

――最後に、全体的な傾向をお願いします。

田中: 全体として、藤田保健衛生大学の問題は、文章量があまり多くないものが多いです。しかし、それを解くために必要な情報が少ないとも言えます。さらに小問だからすぐに解けるだろうと思っていたら予想外に時間がかかってしまった、という事もよくあることですが、事前に知らないと試験中に慌ててしまうことにもなります。とくに小問集合は多くの大学で出題されている形式ですが、大学ごとにかなり傾向、特色が異なっています。油断せずに準備しておいてください。

――ありがとうございました。

【取材協力】:医学部受験 富士学院

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