第二回は、入試の内容についてお願いいたします。

――よろしくお願いいたします。今回は、川崎医科大学医学部医学科の一般入試の試験内容について伺いたいと思います。まず、試験の概要についてお願いいたします。

木村: まず、2017年度入試の時間割ですが、

1限目 9 : 00 - 10 : 20 英語 80分 100点
2限目 11 : 00 - 12 : 20 数学 80分 100点
3限目 13 : 30 - 15 : 30 理科 120分 150点
4限目 16 : 10 - 17 : 00 小論文 50分  

近年、この時間割・配点に変化はありません。理科は任意の2科目を選んで解答しますので時間配分に注意が必要です。

小論文は第一次試験で実施されますが、第一次試験合格者は英・数・理の学力検査の成績によって決定されます。ここ3年間の第一次試験合格最低ラインは、

2014年度:234.8点/350点 67.1%
2015年度:245.0点/350点 70.0%
2016年度:241.3点/350点 68.9%

で、概ね70%が一つの目安になっているようです。

第二次試験合格者は、一次学力検査、小論文、面接の成績及び調査書を総合的に判定して決定されます。

――配点は理科が1科目75点と、数学100点、英語100点に比べてやや少ないようです。また、川崎医科大学の一次試験を突破するためにはどの教科に力を入れると良いでしょうか。

木村: 基幹科目である英語・数学を極端に苦手にしないことが絶対条件です。例えば、英語で50%しか取れなかった場合、総合点で70%以上を獲得するには、数学・理科で80%近い得点率が必要になります。また、全科目マークシート方式のため、部分点は一切ありません。マークミスや計算ミス、マークのし忘れなどがないように注意しましょう。

――数学は誘導があり、意図がわからないと解答しにくいようです。

木村: はい。問題の難易度は標準レベルですが、誘導が段階をふんでいないことがあり、誘導と誘導の間に隠された「段階」を正確に素早く見抜けなければ手も足も出ない問題や、反対に文章通りに誘導されていくと計算量が膨大になり時間が足りなくなる問題もあるため、数学が得意な生徒でも大問一題丸ごと失点する場合があります。過去問題で十分に慣れておく必要があるでしょう。

――英語の傾向について教えてください。

木村: 2016年度は大問4題。Ⅰ)文法・語法、Ⅱ)整序問題、ⅢⅣ)読解問題。ここ2年は同様の構成です。昨年度のⅠ)文法・語法問題は選択肢を絞りにくい問題が多く出題されました。Ⅱ)の整序問題は川崎医科大学独特の問題で満点を狙えるレベルの出題でした。Ⅰ・Ⅱいずれも文法・語法、イディオムを正確に理解しておくことが重要です。読解問題は比較的読みやすい文章が出題されていました。長文の内容を問う問題では、正解にたどり着くのが難しい問題に対し、消去法などを用いてどう攻略するかがポイントになるでしょう。

――物理、化学、生物ともに、大問2題の構成のようですが。

木村: 2016年度入試では化学と生物が大問3題構成に変わりました。物理だけが2題のままでした。

物理はほぼ全範囲からの出題でした。2016年度は計算力で差がつくような問題はほぼなく、典型的な良問揃いだったと言えます。頻出の力学や電磁気を中心に、教科書の内容を万遍なくしっかりと理解している受験生は高得点をとることができたはずです。

化学は大問3題でそれぞれが5~7の小問で構成されていました。理論分野からの出題が多いのが特徴で、中でも基本的な語句、反応、反応量を問う問題は必出です。有機では糖類、アミノ酸が頻出です。教科書レベルの基本事項を確実に理解しておきましょう。

生物も大問3題ですが、全部で79問出題されました。完全知識問題といえる内容でした。ほとんどが平易な問題でしたが、図説にしか掲載されていない細かな知識を要求する問題もありました。時間内に解答できるか、ケアレスミスを防げるかが合否の分かれ目になるかと思います。

――最後に、小論文、面接についてお願いします。小論文、面接はどのような形式でしょうか。

木村: まず小論文ですが、2015年度入試より1,000字程度の文章を読ませて2題を答えさせる課題文型になりました。1問目は200字程度での要約・説明、2問目は600字程度で文中の指定箇所について自分の意見を述べるという形式です。要約・説明には「混合診療」「医療崩壊」など予め語句についての知識が必要で、2問目では題意を正確につかむ読解力が要求されます。50分という限られた時間で課題文を読み、800字の記述が必要になりますので普段から時間配分に留意して練習しておきましょう。

面接は3対1の個人面接で、医師に適していない人物を見極めるために実施します。時間は10分~15分間で、志望理由や高校生活、浪人生活に関するオーソドックスな質問内容です。一次試験で書いた小論文の内容について質問される場合があるので注意しておきましょう。

――ありがとうございました。

【取材協力】:医学部受験 富士学院

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木村
医学部受験富士学院 岡山校校舎長
木村 俊彦