田尻友久

推薦入試は出願資格として評定平均値や卒業年度の制限があることから、一般入学試験よりも倍率が低く、また、学力以外に人物評価や小論文などが重視されることから、現役生にとって医学部に入る大きなチャンスです。

しかし、その一方で、入試問題や配点が公表されない大学が多く、また、問題の傾向が各大学で相当異なっているため、対策が取りにくいという問題があります。

学力検査の問題が、高校の教科の枠を超えた範囲から出題されたり、小論文・面接試験が独特で、大学ごとの対策が必要であったりと、一般入学試験にはない難しさがあります。

東京医科大学医学部医学科の推薦入学試験について、メルリックス学院 学院長 田尻 友久先生にお話を伺いました。

――前回は東京医科大学の推薦入試突破にとって大切な出願書類と小論文について解説をいただきました。今回は、基礎学力検査についてお願いします。こちらは数学と理科をまとめて数理的問題となっていますが、どのような出題がなされるのでしょうか。

田尻:東京医科大学の基礎学力検査は数学と理科3科目が出題される試験です。学力試験ですし、理科は3科目が出題されますので小論文以上に気になるでしょう。

しかし、ここで出題される問題は基礎学力検査という名前のとおり基本問題が中心です。「そうは言っても理科は2科目しかやっていない」と尻込みする人もいると思いますが心配いりません。他の受験生も理科は2科目しかやっていません。

さらに、生物と物理は問題文の中にヒントが書かれていることもあって、未習でも答えられる問題もあります。問題文の中にヒントがあると知らない受験生がほとんどですから、ヒントがあることを知っているだけで大きなアドバンテージになります。

私たちメルリックス学院では東京医科大学推薦入試の再現問題を作っていますが、みなさん「これならなんとかなる」と思ってくれるようです。

――ありがとうございます。そうすると、3科目やらなくてはいけないと変に力を入れないほうが良いということですね。

田尻:そうですね。東京医科大学推薦入試の基礎学力検査は、評定平均値4.0以上という受験資格を満たした受験生なら、それなりに出来て大きな差はつかないと思います。

ですから、前回の記事でも申し上げたように、東京医科大学推薦入試で合格するためには、東京医科大学推薦入試で出題される2題の小論文をしっかり書けるようにすることがポイントとなります。残念ながら過去問は公表されていませんので、まずは詳しい予備校でいろいろと聞いてみるといいでしょう。