二宮 拓哉

福岡大学医学部医学科は、九州・四国地方では非常に人気が高い大学です。一次試験は博多の本学以外に、東京、名古屋、大阪で実施されているため、どの地域に住んでいる受験生にとっても受けやすい大学の一つと言えます。

しかし、問題は標準的で癖のない問題が多く、いわゆる私立大学特有のいやらしい問題が出題されない大学です。2017年度の一次試験は2月2日に実施され、東海大学と同一日程で実施されます。2016年度の倍率は一次試験倍率4.1:倍、最終倍率12.4:倍でした。

福岡大学医学部の一般入試英語について、メルリックス学院福岡校の二宮拓哉先生にお話を伺いました。

――よろしくお願いいたします。本日は福岡大学医学部の一般入学試験、英語について伺いたいと思います。まず、福岡大学医学部の入試の形式について教えてください。

二宮:福岡大学の英語は、過去5年間形式が変わっておらず、下線部和訳問題1題、長文の内容一致問題4題、短文補充の文法問題8題、発音アクセント問題6題、語句整序問題4題から構成されています。私立医学部の中では難問というような問題は出題されず、合格するには8割から9割くらいを目指していくイメージです。

――なるほど。対策をするにあたって、先ほど挙げていただいた中のどれに一番最初に手を付けるべきでしょうか。

二宮:文法問題の短文補充ですね。ここでは1問も落とせません。文構造や品詞に関するオーソドックスなものが中心ですが、イディオムや前置詞、語法についての知識問題も1,2題出題されることがあります。しかしこれらも一般的な参考書や問題集に載っているレベルのものしか出題されません。基本構文の知識をしっかり押さえたうえで、今までやってきた問題集の完成度を高めていくのが良いと思います。

――勉強のコツのようなものはありますか。

二宮:問題集をやっているときに、なぜその答えが正解なのか、に注意がいきがちですが不正解がなぜいけないのか、についても考えるようにすることです。4択であれば3択は間違いですが、それらの選択肢がなぜいけないのかについて考えることが重要です。その習慣をつけることで文法の理解が深まりますし、本番でも自信を持って答えを選ぶことができるようになります。

――ありがとうございます。では、下線部和訳の対策はどのようにすると良いでしょうか。

二宮:福岡大学医学部の下線部和訳は、文構造の理解を問うもので、特に準動詞や関係詞などの理解がしっかりとできているかどうかがカギになります。また、一見容易に見える文章でも、so that構文や強調構文、省略などが使われていることがあります。並べられている単語をただ日本語にするのではなく、そのような訳のポイントに気付ける力が問われます。頻出の構文を確実に頭に入れていることはもちろん重要ですが、その際に、和訳を実際に自分で書いてみる演習を重ねることで記述力も同時に鍛えることができるでしょう。

このように下線部和訳問題は、焦って勢いで解くと思わぬ失点をしてしまい、それが合否を分けてしまうことも十分に考えられます。そのため問題を解く手順としては、[4]発音アクセント問題→[3]短文補充の文法問題→[5]語句整序問題→[2]長文の内容一致問題→[1]下線部和訳問題 といった手順が好ましいと思われます。個人で多少の前後はあると思いますが、確実に取りたい文法問題を終わらせた後、長文や下線和訳問題にじっくりと時間を掛けるのが王道です

――最後に、仮にいま偏差値55くらいの学生がいたとして、その人が福岡大学医学部の英語で合格点を取ることができる可能性はありますか。

二宮:福岡大学医学部の英語は、過去5年以上出題形式が変わっていません。そのため、無駄のない正しい対策を行えば、飛躍的に点数を伸ばすことも十分に可能です。文型や品詞などがしっかり理解できているなら、出題形式に合わせた演習を徹底的に反復することで合格点を取ることは、簡単ではないですが、不可能とは言い切れないと思います。

メルリックス学院福岡校では、1月に合宿、12月後半に集中講義を行い、福岡大学医学部一般入試の対策を実施します。英語の文構造に関するすべての知識を一通り覚えてきていただければ、かなり有効な対策を講じることができると思います。

――ありがとうございました。