理科

名古屋大学医学部医学科 渕野 孝明君

私は物理、化学選択なのでその二つについて述べたいと思います。理科の特徴は数学や英語に比べて、勉強量が成績に反映されやすいということです。つまりやればやるほど点数が取れ、逆にやらないとかなり低い点数になってしまいます。ですから理科が苦手だと思っている人は、たくさんの時間をかけて勉強してみてください。数学や英語よりも必ず成績が上がりそれによってさらにモチベーションが上がると思います。ではそれぞれについて勉強法や気を付けることを述べたいと思います。

まず化学の勉強法は単元ごとに勉強することです。化学は理論、有機,無機の三つに分けられそれぞれ特徴が全然違います。理論は主に計算問題で、問題も様々なパターンがあるため勉強しにくい分野なので、基本を学んだら様々なタイプの問題に挑戦していろんな問題を知ることが理論を得意になる唯一の方法だと思います。次に有機はまず名称や反応の名前をしっかりと覚えることです。よくここら辺をあいまいにしているため問題を解いているときに毎回立ち止まってしまい有機に対して苦手意識を持ってしまう人がいますが、このようなことを避けるためにしっかりと基本を身に着けてから問題演習をしてください。構造決定の問題は、慣れなのでたくさん問題を解くと自然と得意となって安定して点数が取れるようになるので是非得点源にしてください。最後に無機ですがこの分野は完全に暗記なので、コツコツと暗記するしかありませんが覚えてしまうと短時間で多くの点数を取ることができる分野なので、ぜひ早く暗記してください。

次に物理について述べたいと思います。物理は、得意不得意が分かれやすい科目だと思います。特に苦手意識を持っている人は、勉強したがらず全然点数が取れなくなってしまいます。しかし、物理は数学に比べて問題のパターンがかなり少ないため、問題のパターンを知っていればほとんどの問題に対応できます。ですから物理の勉強法は一つの参考書を徹底的にやりこむことだと思います。問題集によって問題量は変わりますが、どの参考書でもほとんどの定番の問題は網羅していると思うので、一つの自分が選んだ問題集を信じてやりきってください。

では最後に、おすすめの参考書を紹介したいと思います。

  • 化学の新演習 三省堂
  • 化学 標準問題精講 旺文社
  • 名門の森 河合出版
  • 京大の物理25カ年 教学社

最後に入試期間に気を付けることを述べたいと思います。

まず受験校選びについてですが、特に現役生は自分一人で決めると受けすぎたり自分のレベルにあっていない学校を受けてしまうと思うので、必ず先生や講師やチューターと相談して、慎重に選んでください。

次に受験期の注意ですが、受験直前は緊張して普段と違うことをしたり、自習室に行かなかったりする人がいますが、私は受験直前まで自分がしてきた勉強法を貫いて、変わらずに勉強をし続けるけることが大切だと思います。

図研は長く大変なものですが大学で自分の人生が決まってしまうといっても過言ではないと思いますので、自分の将来のためにも今頑張っていい大学に入学してください。