最後に科目ごとにやってきた勉強を使った参考書と共に書いて終わりにします。これを見ている人が一人でも合格を勝ち取れるように祈っています。

英語

【英単語】ターゲット1900→速読英単語上級編

ターゲット1900は学校で配布されたもの。他の英単語帳でも構わないと思う。朝に30分間で「単語を1ページ単位で覚える→日本語を隠して英単語のみで意味を言えるようにする→次のページに進む」というサイクルを繰り返し、就寝前にその日の朝にやった分を同様に覚えなおして寝るということをしていた。

基本的に英単語は2000語覚えれば十分であるが、理三を目指していたため被りのない速読英単語の上級編も覚えた。速読英単語シリーズを使う上で注意してもらいたいのは、文章を読みながら覚えてはいけないということである。文章自体を覚えてしまうことでそれぞれの単語を覚えてしまった錯覚に陥るので、あくまで単語を覚えるのであれば単語の意味が載ったページで、文章はおまけとしてその単語の使われる文脈などを暇な時に読みながらチェックするくらいでよいと思う。

【文法・語法】Next Stage

これも学校で配布されたものだが、非常に優秀な参考書である。文法・語法の項しか使わず、他のイディオムやアクセントなどは使わなかった。

文法・語法の所を左の例題と右の解説を丁寧に全て通読した。そして二週目に読んだ時に身についていなかった部分に赤線を引いてチェックし、ほぼ全て覚えるまで何周も読み込んだ。二週目に赤線を引く際に覚えていな所が多すぎると後々邪魔になるので、消えるボールペンを使い覚えた箇所は順次消していくことを勧める。

【熟語】システム英熟語

この参考書のよい所は前置詞のイメージを掴みながら熟語が理解できる点である。是非おすすめしたい。単語を覚えるのと同じように覚えていく。

【英作文】大矢の英作文講義の実況中継・ドラゴンイングリッシュ・これが英作文

実況中継は抑えておくべき単語の使い方が多く載っている。ドラゴンイングリッシュは受験ドラマに乗っかった参考書に見えてあまり購買意欲をそそられないかもしれないが、150個の例文とその解説は理にかなった構成になっている。英作文はまず150個ほどの例文を覚え、英作文を書く際にその文構造をそのまま使えるようにするという作業を行うと良いとよく聞いたのでそのために使った。これが英作文は一通り勉強が終わってから英語の先生に書いた文章を添削してもらうために使った。

【その他】

アクセントは単語を覚える際に発音記号を見て、軽く言葉に出しながら覚えていけばいい。これをしておけばセンターで落としても1点くらいなので、わざわざ専用の参考書を買ってまで勉強するのが効率のいい方法かはとても疑問。長文はやっておきたい英語長文を自分の実力に見合った語数でやればいいと思う。答えの根拠をしっかり理解することが大事だと思う。

数学

青チャート、大学への数学(新スタンダード演習・新数学演習)

何はともあれまずは青チャート。例題を5分かけて考えても方針が出なければそこで諦めて答えを見て、そうでないなら解いた。間違えた箇所に青の下線を引き、どういう思考をすればそのような解答にたどり着けたのかを軽くメモした。間違えた問題は翌日に軽く解答を軽く流し読み、一週間後くらいに再び解きなおした。また計算ミスした問題にも印をつけ、計算が合うまで同様にして解き続けた。この工程を全ての分野が終わるまで延々と続けた。数学が苦手な人も黄チャートなどに落とす必要はなく、青チャートで良いと思う。青チャートは受験数学の基礎を集約した構成になっているので、一問一問妥協することなく潰していって欲しい。ここで穴が多くできてしまうと後々苦しくなる。

青チャートが終わったら大学への数学の新スタンダード演習(四月臨時増刊)に移る。青チャートとのレベル差に驚くと思う。これもやり終えたら新数学演習(八月臨時増刊)を解いた。ここまでやればどの大学の問題にもまず対応できると思う。

ほぼ全ての科目が独学でどうにでもできるのだが、私は数IIの積分だけは一度立ち止まった。積分の項目を読んだだけではイメージがつかみにくく、さらに学校で積分を習う直前であり信頼できる先生の授業があったためである。もしどうしても概念が難しい分野があれば学校や塾の授業が追いつくのを待って、それまでは今までの分野の穴埋めをするのも良いと思う。

物理

物理のエッセンス、名門の森、難問題の系統とその解き方

物理のエッセンスを読み、問題が出てこれば順次数学と同じ様に解いていった。それが終われば難問題の系統とその解き方(難系)へ行ってよいと思う。ただし時間に余裕がある場合や難系があまりにも難しく感じた場合は名門の森を間に挟んで順番にステップアップしていくのが良いと思う。

化学

照井式解法カード、化学の新演習、有機化学演習

問題集に関してはどれもそれほど差がないように思われるので、学校で重要問題集が配布されればそれでよいと思う。照井式をざっと通読してイメージを掴み、あとは小冊子を主に参考に使った。一つの分野を読んだらそのまま問題集を解いてよいと思う。無機・有機は早めにやっても忘れたり理論分野の計算もあったりするので、まずは理論分野をやってから他の分野へと進んでいく。

倫理、政治経済

倫理の点数が面白いほどとれる本、政治経済の点数が面白いほどとれる本

○○の点数が面白いほどとれる本シリーズは地理なども分かりやすいので、社会の参考書に迷ったらまず検討してみたらいいと思う。倫理は元々得意だったので問題なかったが、政治経済は小学生の頃より公民が苦手なのもあって全く覚えられなかった。そのためセンター前日のホテル内でまとめたプリントを必死に詰め込んだ。なぜそのような状況で「倫理、政治経済」を選択したのかというと、2012年はこの科目の初めの年であり前年までは倫理のみで受験できたからである。

国語

【現代文】出口のシステム現代文シリーズ

このシリーズは非常に画期的だと思う。現代文は日本人であればある程度は得点できるため受験では一番後回しにしがちだが、センター対策や二次で国語が必要なのであればこのシリーズをお勧めする。時間がなければ解法公式集だけでも読んでみるとよい。文章を読む上で、また問題を解く上でのポイントが分かりやすく解説されている。小さい冊子なのですぐに読める。できれば問題集の方もバイブル編くらいは解いて欲しいが、あくまで現代文まで手が回ればの話である。

【古文】古文単語315、センター古文解法マニュアル、読み解き古文単語、得点奪取古文、古文上達

古文単語315は学校配布。古文は単語を覚え、学校配布の文法が載っているもので助動詞などを覚え、あとはひたすら品詞分解をして訳すということをしていれば力がつく。学校の授業で品詞分解を丁寧にやってくれるのであれば、わからない箇所は確認しておくとよい。

【漢文】センター漢文解法マニュアル、得点奪取漢文、漢文道場

漢文は句法と語句の意味さえ覚えればかなり点数が期待できる。覚える量も比較的少ないので得意分野にしたい所。