【取材】アイメディカ 佐野 祐子 先生
大学受験へのアイメディカの考え
- 平野:
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アイメディカは5年間の医学部平均進学率が88%と非常に高い数字を出しています。このような高い数字は、受験勉強に対するかなり深い考察が無いと出せないと思われます。佐野先生は、大学受験勉強をどのようにお考えでしょうか。
- 佐野:
受験勉強は、入試問題を解くという技術を学習するプロセスです。これは、記憶・理解・応用の 3 段階に分けることができます。
- 平野:
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なるほど
- 佐野:
何も知らない状態で考えることはできません。単語や公式などの知識を知らなければどうしようもないのです。ですから、最初に必要な知識を記憶する必要があります。それが終わったら、次に、記憶した知識を用いて問題の解法を理解します。ここまできて、初めて問題に取り組むことができます。それまでに身につけた知識や解法を、問題に応用する方法を考えるのです。
- 平野:
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そのように聞くと、当たり前のことのように思いますね。
- 佐野:
学習の本質は、こうして言葉にすると単純な事なんです。ですが、伸び悩む受験生の多くは、知識の記憶、解法の理解が不十分なまま問題に取り組んでいます。伸び悩むのは才能がないからではなく、 正しい手順で学習しないからなのです。
- 平野:
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正しい手順で、学ぶ。そして、繰り返すことも大切ですね。
- 佐野:
そうですね。繰り返すことで記憶に定着させることができます。また、一度に全範囲を学ぶことは不可能です。取り組みやすいように教科を分野に分け、一つひとつの分野を繰り返して学習することが大切です。
知識を覚え、使いこなすことができるようになること
- 平野:
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繰り返すことにより、無理なくレベルアップすることも可能そうです。
- 佐野:
一度にレベルをあげようとするのは無理があります。記憶・理解・応用により、問題を解く力を獲得できるとはいえ、最初は記憶できる知識も、理解できる解き方も少なく、解ける問題の難易度も高くありません。
しかし、同じ単元を、少しずつ難易度を上げながら繰り返し学習することにより、知らなかったことが当たり前のことになり、知識を使いこなせることができるようになっていきます。このようにして、最初はとても難しく思えた入試問題も解くことができる力を身につけることができるのです。
新しい知識を覚え、それを使いこなすまでのプロセスを設計する
- 平野:
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アイメディカがこれまで、高い合格実績を出してこれたのは、こうした考えをもとに指導カリキュラムを作ってきた結果なのですね。
- 佐野:
はい。私たちアイメディカは、学習に対する考察のもと、医学部入試突破のために最適な学習プロセスを設計しています。それこそが私たちの一番の仕事だと思っています。
- 平野:
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具体的には他のページでお聞きしますが、そのプロセスについて簡単にまとめていただけないでしょうか。
- 佐野:
アイメディカでは少人数制授業、個別指導によって知識の記憶と解法の理解を達成し、それを忘れないうちに問題に応用できるよう、その日にやるべき問題を渡します。授業と問題演習がかみ合うことで、高い学習効果を生み出しています。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、1年間継続して行うのは大変な作業です。
また、1 年を 4 つの期間に分け、最初の 3 つの期間で全範囲を 1 回ずつ、段階的にレベルを上げながら指導を行うことで、無理なく実力を伸ばしています。