教材の大切さ

予備校の要素は教室と校舎、講師とスタッフ、そしてカリキュラムと教材です。この中で教材は最も生徒にとって身近で、常に体のそばにあるもので、学力を伸ばすための道具であり、試験会場の中に持ち込んで最後の見直しを行うための最後の頼みの綱です。

それだけに、各予備校は予備校の考えに沿ったテキストの作成に力を入れています。どのような想いで、どのような設計のテキストを作っているのか、それがその予備校の合格実績を決めると言っても過言ではありません。

【取材】メルリックス学院化学主任講師 小枝 守 先生

メルリックス学院化学主任講師 小枝 守 先生に、メルリックス学院のオリジナル教材について、コンセプトと製作者の思いなどを中心にお話を伺いました。

平野:

教材の特徴を教えてください。

小枝:

化学のテキストは、問題が羅列されているだけです。問題を解くにあたって必要な知識や内容はその都度授業内で整理され、一年間で莫大な量のノートができていきます。いわゆる受験のマニュアルができます。

そして、内容的には、過去に出題がなされている内容は必ず問題の中で触れる事ができる様に、また、頻出の内容は、一年間のテキストの中で2回、3回…と、繰り返し学習ができる様に構成されています。

平野:

教材の種類・レパートリーを教えてください。

小枝:

化学の教材は、ハイレベル、スタンダード、ベーシックの3段階になっています。

平野:

各教材の関連について教えてください。

小枝:

ハイレベルの教材は、実際の受験問題よりやや難しい内容で構成されています。本番の入試で問題を余裕をもって考察できるようにという目標です。

スタンダードの教材は、入試レベルの問題からやや易しい問題内容。本番で問題とガチンコ勝負してなんとか合格点を勝ち取る事ができるレベルに持ち上げていくのが目標です。

ベーシックの教材では、高校での学習がまだ身についていない生徒を対象としています。

平野:

開発者の思いを教えてください。

小枝:

とにかく、合格してほしいって思いだけです。そのために、何をしてあげればよいのかって…事のみです。

平野:

この教材を使う生徒に何を望みますか。

小枝:

完全に、授業の内容をマスターして欲しいって事。授業内で私がどうやって問題を解いたか…それを完全に自身で再現できる様に復習して欲しい。

※この記事は、メルリックス学院渋谷校における取材をもとに作成しています。