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落ち着きを見せた医学部入試

DSC_01082000年代に入り驚異的なペースで志願者を伸ばしてきた私立医学部入試も、2017年度は落ち着きを見せました。
また、国公立大学はセンターリサーチの結果を見て合格の可能性を考えて出願をするので、例年それ程大きな変動は見られません。
2017年度は、センター試験の数学IA,化学,物理といった理系科目の難化から国公立医学部志望者は微減となりました。

2017年度私立医学部入試の総括

さらに私立医学部入試に的を絞って見ていくと、新設の国際医療福祉大学医学部が3,393人の志願者を集めたため志願者増となりましたが、国際医療福祉大学医学部を除く、既存の30大学の一般入試の志願者は前年に比べ1,075人の減少で104,788人となりました。
国際医療福祉大学医学部を加えた2017年度の私立医学部の志願者は108,181人で前年を2,318人上回りました。

これまで急激な勢いで志願者数を伸ばしてきた私立大学医学部も、ここ2年の状況から落ち着いたと考えていいでしょう。
とは言え、私立医学部が他の私立大学の各学部と比べて飛び抜けた難関であることは変わりません。
医学部受験生の皆さんは、「私立なら、なんとかなるだろう」という甘い気持ちを持つことは厳に慎んで下さい。

国公立大学医学部ですが、センター試験の国語の大幅な難化や化学の平均点ダウンの影響から理系受験生は慎重な出願となり、前年に比べ志願者は395人減と、こちらも微減となりました。

国際医療福祉大学医学部の入試結果

さて、全国で82番目の医学部となった(防衛医科大学校を含みます)国際医療福祉大学医学部の入試結果を見てみましょう。

国際医療福祉大学医学部は一般の募集定員100人に対し志願者2,769人を集め志願倍率は27.7倍となりました。
1次試験合格者は569人、2次試験を終えての正規合格者は130人でした。
また正規合格者の他に補欠を219人出しましたが、繰り上げ合格者数は公表されていません。

また、センター試験利用入試は募集定員20人に対し624人が出願し志願倍率は31.2倍となりました。
このうち231人が1次試験に合格し、最終的な正規合格者は21人でした。
一般入試と同じ様に39人の補欠を出しましたが、繰り上げ合格者数は公表されていません。

国際医療福祉大学医学部は一部の授業を英語で行う、6年次には全員が海外での臨床実習を行うなど、はっきりとした特徴を持った医学部ですので、今後の医学部受験生の動向から目が離せません。

2017年度の入試結果を受け、河合塾が5月24日に発表した国際医療福祉大学医学部一般のボーダーライン偏差値は日本大学医学部などと同じ65.0でした。
医学部受験生に国際医療福祉大学の特徴や「私立医学部で最も安い学費」が浸透して行けば、ボーダーライン偏差値は更に上がる可能性があると思います。

東北医科薬科大学医学部の入試結果

もう1校、昨年の4月に医学部を開設し2回目の入試を行った東北医科薬科大学医学部についても触れておきます。
2017年度入試では募集定員100人に対し2,240人の志願者を集めました。
初年度入試に比べ微減となりましたが、それでも志願倍率は22.4倍でした。

この東北医科薬科大学医学部は一般入試の定員をA方式35人、B方式20人、一般枠45人と3つの方式に分けています。
これら3つの方式は併願できるのですが、入試難易度は高い方からA方式>B方式>一般枠の順になります。
簡単に言うと、ほぼ宮城県地域枠と言えるA方式、宮城県以外の東北地域枠と言えるB方式、そして一般枠という難易度順になります。
A方式、B方式は、ザックリ言うとこんな感じととらえて詳細は大学のホームページなどで確認して下さい。

東北医科薬科大学医学部のA方式、B方式で入学すると修学資金の支援があり、国公立大学医学部と同程度の学費となります。
河合塾の最新のボーダーライン偏差値は昭和大学医学部などと同じ67.5で、A方式はワンランク上の70.0になっています。
新たに出来た国際医療福祉大学医学部、東北医科薬科大学医学部共通の大きな特徴は学費の安さです。
私立大学医学部では順天堂大学医学部の大幅な学費低減から各大学が学費の値下げに追随していて、この流れは今後も続くと思われます。

2018年度入試の展望

学費の値下げは受験者動向に大きな影響を与えます。
2018年度入試でも学費の変更には注目して下さい。

また、国際医療福祉大学医学部や大阪医科大学の1次試験日の変更、獨協医科大学の東京試験会場新設など、他にも医学部受験生の動向に大きな影響を与えそうな入試変更が様々あります。
医学部を目指す受験生の皆さんは、最新の医学部入試情報に十分な注意を払って下さい。

国公立大学医学部でも東京大学理科III類で面接試験が追加される他に鳥取大学や山口大学、熊本大学の医学部で理科の科目選択が変更になるなど入試の変更が続いています。
私立大学医学部同様、入試情勢には細心の注意を払って下さい。

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