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Vol.6 2014年度全国国立大学医学部&東大・京大進学者数
ランキング

夏休みは受験の天王山ですね。小学生、中学生のお子様がおられる家庭では、受験校について毎日のように資料を集め、塾や学校の先生と相談するという日々をお過ごしなのではないでしょうか。

私が思うに、大学受験の成功不成功は、その子の持って生まれた能力というものも多分に関係してはいますが、それ以上に環境が大切だと思います。

周囲の平均値が自分を測る尺度になりますから、医学部や東大・京大といった大学を目指す場合において、進学する中学校・高校の指導レベルや学生のレベルは非常に重要です。

これらを知るためには進学実績を見るのが一番です。

今回は、国立大学医学部医学科進学者数と東京大学、京都大学理系学部(医学部以外)合者数と卒業生対する合格者数の割合の全国ランキングを見ていこうと思います。

まず、国立大学医学部医学科の合格者TOP10 から。

国立大学医学部(医学科)合格者数TOP10(2014 年度)

1 位 東海高校(愛知) 114 人
2 位 ラサール(鹿児島) 97 人
3 位 洛南(京都) 88 人
4 位 東大寺学園(奈良) 82 人
5 位 甲陽学院(兵庫) 66 人
6 位 灘(兵庫) 63 人
7 位 開成(東京) 61 人
8 位 久留米大付設(福岡) 59 人
9 位 新潟(新潟) 53 人
10 位 四天王寺(大阪) 50 人
 

さて、合格者数ではこの順番ですが、全卒業生に対する国立大学医学部医学科合格者の割合にすると順位が変動します。

国立大学医学部(医学科)進学者「割合」TOP10(2014 年度)

1 位 ラサール(鹿児島) 42.2%
2 位 東大寺学園(奈良) 38.0%
3 位 甲陽学院(兵庫) 32.8%
4 位 久留米大付設(福岡) 29.1%
5 位 灘(兵庫) 28.6%
6 位 東海(愛知) 27.3%
7 位 青雲(長崎) 25.4%
8 位 岡山白陵(岡山) 24.2%
9 位 柏陵(兵庫) 23.8%
10 位 愛光(愛媛) 22.2%
 

※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。

意外にも灘と東海が低くなってしまいます。

灘も東海も4 人に1 人くらいが合格しているだけなんですね。しかし、ここに、国立大宅医学部の大部分よりも偏差値の高い東京大学・京都大学(医学部以外)を加えると、次の ような順位になります。

国立大学医学部(医学部)+東京大学・京都大学理系進学者「割合」TOP10(2014 年度)

1 位 灘(兵庫) 65.0%
2 位 甲陽学院(兵庫) 60.2%
3 位 東大寺学園(奈良) 58.3%
4 位 ラサール(鹿児島) 50.0%
5 位 筑波大付属駒場(東京) 48.1%
6 位 大阪星光学園(大阪) 45.2%
7 位 洛星(京都) 39.3%
8 位 久留米大付設(福岡) 38.4%
9 位 栄光学園(神奈川) 37.1%
10 位 開成(東京) 35.4%
11 位 東海(愛知) 34.9%
 

※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。

上位3校を含む上位10校のうち5校を関西の高校が占める一方で、関西は5位に筑波大学付属駒場、9位に栄光学園、10位に開成が入ったものの、進学実績は関東よりも圧倒的に関西の高校の方が高いことが分かります。特に灘高校は65%が国立大学医学部または東大京大の理系に進学するなど圧倒的な実績を挙げています。

国立大学医学部合格者数で1位だった東海高校は11位とTOP10 から漏れてしまい、灘と大きく差を付けられてしまいました。(愛知県なのでひいきして載せましたが。)

東大・京大の理系学部に合格する実力があれば、地方国立大学医学部への合格は十分可能ですから、高校の実力を測るには、実際に国立大学に合格した人数だけではなく、東大・京大に合格した人数も含めて判断したほうがよいでしょう。

話が変わりますが、高校を決める際には、中学入試で入学した人と高校から入学した人たちの間に成績の差がないか確認する必要があります。実績の高い高校の中には、中学校のうちに高校のカリキュラムの半分程度が終わってしまい、高校2 年生(あるいは1 年生)から大学入試レベルの問題を解いているようなところがあるからです。

また、学内に特進コースや男女別のコースを持っている高校も注意が必要です。例えば東海高校では高校2 年生の初めにA 群(成績上位者)とB 群に分かれますが、A 群の半分くらいの順位の人が国立大学医学部に行くのに対して、B群全体で国立大学医学部に行くのは年に数人という状況です。

こういう高校では、入学してからも上のクラスを目指すための努力が必要であり、下のクラスになってしまうと、先生もカリキュラムも違う・・ということがありえるのです。

 

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