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Vol.8 関東地方 国立大学医学部&東京大学・京都大学理系学部
(医学部除く)進学ランキング

(1) 国立大学医学部合格者数ランキング(2014年度入試結果)

  学校名 地域 卒業生数
2014年度
国立大学医学部
合格者数
2014年度
国立大学医学部
合格者数
2013年度
1 開成 東京 398 61 53
2 桜蔭 東京 230 45 42
3 海城 東京 269 36 42
4 豊島岡女子学園 東京 347 28 33
5 筑波大付属駒場 東京 162 27 22
6 駒場東邦 東京 231 25 26
6 栄光学園 神奈川 178 25 17
7 県立前橋 群馬 316 24 35
7 渋谷教育学園幕張 千葉 353 24 28
7 聖光学園 神奈川 239 24 19
8 麻布 東京 295 21 23
9 宇都宮 栃木 276 20 15
9 県立千葉 千葉 326 20 24
10 県立浦和 埼玉 366 19 24
10 大宮 埼玉 361 19
10 女子学院 東京 229 19 16
11 水戸第一 茨城 323 18 18
12 土浦第一 茨城 330 17 17
13 筑波大付属 東京 239 17 22
13 学芸大付属 東京 332 17 23
14 江戸川学園取手 茨城 364 16 16
14 東邦大付属東邦 千葉 355 16 24
14 西 東京 334 16 12
14 巣鴨 東京 241 16 20
14 浅野 神奈川 268 16 17
15 市川 千葉 426 15 13
15 桐朋 東京 315 15 12

5位には筑波大駒場が入ったものの、上位をほぼ6年一貫校が占めたのが関東圏の合格ランキングです。トップは東京の進学校の(地方から見た)イメージシンボルともいえる開成高校で、2位の桜蔭高校に16名の差をつけてトップを守りました。

その他の上位校を見てみると、開成、桜蔭、海城、豊島岡女子学園、筑波大駒場など、ほぼ例年と変わらない顔ぶれで、この中でランキングが変わっているような状態です。

では、卒業生数に対する割合(%)はどうでしょうか。

(2) 国立大学医学部合格者割合ランキングTOP15(2014年度入試結果)

  学校名 地域 卒業生数 国立大学医学部
合格者数
国立大学医学部
合格者割合
1 桜蔭 東京 230 45 19.6%
2 筑波大付属駒場 東京 162 27 16.7%
3 開成 東京 398 61 15.3%
4 栄光学園 神奈川 178 25 14.0%
5 海城 東京 269 36 13.4%
6 駒場東邦 東京 231 25 10.8%
7 聖光学園 神奈川 239 24 10.0%
8 豊島岡女子学園 東京 347 28 8.1%
9 女子学院 東京 229 19 8.3%
10 県立前橋 群馬 316 24 7.6%
11 宇都宮 栃木 276 20 7.2%
12 麻布 東京 295 21 7.1%
13 筑波大付属 東京 239 17 7.1%
14 渋谷教育学園幕張 千葉 353 24 6.8%
15 巣鴨 東京 241 16 6.6%

※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。

割合にするとかなりの地殻変動が起こり、人数で1位だった開成高校が1位を失陥、3位へ落ち、1位は桜蔭高校となりました。他にも、合格者数6位だった栄光学園が4位、合格者数7位の渋谷学園が14位へ変動するなど、大きな変動が起こっています。

さらに、東大・京大の理系学部合格者数を合わせた割合のランキングが下表です。

合格者数ではランキング外だった武蔵高校が11位に移動したほか、豊島岡女子学園が14位まで落ちてしまっています。

一方、1位となったのは筑波大駒場で48.1%と、約半数が国立大学医学部または東大・京大理系学部に進学していることが分かります。また、順位は3位ながら、開成高校も35.4%と、3人に1人が合格しており、レベルの高さを見せつけました。

※東大・京大理系学部合格者数を合わせた数字を比較しているのは、東大・京大理系学部に進学できる学力があれば、地方国立大学の医学部は十分合格可能であり、従って、これらの選択肢をえらんだ学生は、国立大学医学部に入ろうと思えば入れた学生であるという仮定に基づいている。

(3) 国立大学医学部+東大・京大理系学部合格者割合ランキングTOP15(2014年度入試結果)

 

学校名 地域 卒業生数 国立大学
医学部
合格者数
東大・京大
理系
(医学部
以外)
合格者数
国立大学
医学部
+東大・
京大理系
国立大学
医学部
+東大・
京大理系
合格者
割合
1 筑波大付属駒場 東京 162 27 51 78 48.1%
2 栄光学園 神奈川 178 25 41 66 37.1%
3 開成 東京 398 61 80 141 35.4%
4 桜蔭 東京 230 45 32 77 33.5%
5 駒場東邦 東京 231 25 44 69 29.9%
6 聖光学園 神奈川 239 24 38 62 25.9%
7 海城 東京 269 36 24 60 22.3%
8 麻布 東京 295 21 43 64 21.7%
9 浅野 神奈川 268 16 27 43 16.0%
10 渋谷教育学園幕張 千葉 353 24 29 53 15.0%
11 武蔵 東京 168 10 14 24 14.3%
12 学芸大付属 東京 332 17 29 46 13.9%
13 筑波大付属 東京 239 17 16 33 13.8%
14 豊島岡女子学園 東京 347 28 18 46 13.3%
15 巣鴨 東京 241 16 14 30 12.4%
16 県立千葉 千葉 326 20 20 40 12.3%
17 女子学院 東京 229 19 9 28 12.2%
18 県立浦和 埼玉 366 19 23 42 11.5%
19 土浦第一 茨城 330 17 19 36 10.9%
20 早稲田 東京 299 12 20 32 10.7%

※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。

では、東京で国立大学医学部や東大・京大に進学させたいならば、何が何でも開成や筑波大学附属に通わせるべきかと言われると、必ずしもそうとは言えないのが実際です。

これは、どの地方でも起こる事ですが、6年間一貫教育の高校に入学する場合、中学から入学した場合と、高校から入学した場合とで合格率が大きく異なることがあるのです。

たとえば、巣鴨高校、豊島岡女子、海城、桐朋、城北などは中学入学組が高い成績を上げている一方で、高校入学組は毎年苦戦しています。

というのも、これらの高校では優秀な学生を集めて先取り学習を行っているために高い進学率を達成しているのであり、高校から入学する場合は、中学から通っている学生との間に格差が生じてしまうからです。

結局、それが高校卒業までに埋められない場合が多く、結果として高校入学組の成績の伸び悩みになってしまうのです。

高校1年生から入学するこれらの高校は、中学から入学する場合とはやや異なると考えてよいでしょう。データや状況は毎年変わりますから、高校受験の際には、必ず学校説明会に参加し、高校入学組の合格率について聞いておくことが大切です。

さて、では、国立の筑波大付属駒場や学芸大付属はどうでしょう。

じつは、これら大学付属の高校は、カリキュラムの先取りをすることができず、3年生の最後まで使って教科書での授業を行います。そのため、受験の日程によっては受験日までにすべての範囲が終わらないという可能性もあり、進学塾に通わないと受験に間に合わないことがあるのです。当然、その分学費負担は大きくなります。

とはいえ、合格者割合は高く、非常に優れた進学校であるということは間違いないですから、早い段階から塾に通うという前提であれば、良い選択肢であると思います。
このように6年一貫教育や大学付属高校にはそれなりの欠陥もあり、先取り学習による高進学率や、学費の安さといったメリットを必ずしも享受できるわけではないのです。

最近では、このような情報をもとに、高校入試で開成高校に合格していても、横一線でスタートできる都立高校の日比谷や西高校に進学する学生も増えています。数年後には今年のランキングとは全く異なる高校がここに並んでいるかもしれません。

このようなことを念頭に、このランキングを参考にしつつ、塾・あるいは学校説明会などに参加し、最新の情報を手に入れる事をお勧めします。

 

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