受験直前期に向けての学習
平野「では、偏差値60を超えた人はどうでしょうか。」
原田「このランクの人は、第一に、成績を落とさないようにすることが大切です。そのためには、過去問を可能な限りこなしていくべきですが、志望校の問題だけだとすぐにやりつくしてしまうでしょう。そこで、志望校が総合大学の場合、同じ大学の他学部の問題なども解くと良いでしょう。
同じ大学の入試問題であれば、同じ先生あるいはチームが作成している場合がありますから、似たような傾向を持つ問題が多く、いい練習になります。また、他学部の過去問が出題される可能性も考えられますので、是非やっておくべきです。」
平野「確かに、私も過去問を研究していますが、近畿大学の数学は他学部で似たような傾向の問題が出ていますね。」
原田「また、このレベルの人も、基本知識が抜けて穴になっているところを探して、穴埋めをすることを忘れてはいけません。今までやってきた問題集の中で、やりこんでいないところや理解が不足しているところを探して集中的に学習していきます。
これを効率よくするためには、普段の学習から自分の足りないところを意識しておく必要があります。」
平野「この段階になって、問題のトリアージ(前回の対談を参照)をしてきたことが役立つのですね。」
原田「そうです。今までに解いた問題を、すぐにわかる問題、引っかかった問題、わからなかった問題に分けておけば、復習や苦手分野の穴埋めをスムーズに行うことができます。
このようにして成績を落とさないようにする一方で、英語はさらなる高みを目指すべきです。偏差値65程度になったら、構文や文法の知識はほぼ固まっているはずです。上級者のやるような単語帳を使って単語の知識を増やし、長文問題も数多くこなしていきましょう。
先ほども申しあげたように、英語はしっかり取り組めば必ず伸びる教科です。この時期からでも偏差値70以上を目指して学力向上に取り組んでいくべきです。」
平野「なるほど、一番差をつけることができる英語の実力を磨くことで合格の可能性をより一層高める事ができるというわけですね。
ところで、この段階までくれば複数校で一次試験を突破できると思うのですが、そのあと、つまり、二次試験の対策はどうするべきでしょうか。」
原田「二次試験対策として、小論文の対策を9月から、面接の対策を11月頃から始めればよいと思います。
9月からというと早いように思うかもしれませんが、小論文は自分の主張とその根拠を文章にしなくてはいけません。日本語なので簡単だと思う人も多いかもしれませんが、課題文を読んで自分の考えをまとめ、論点を明らかにしながら文章を書いたり、提示されたテーマに対して問いを立て、論を展開するというのは意外と難しいことなのです。
また、面接については、医学部入学試験が就職試験だという事を意識するべきです。医学部としては受験生の事を、将来一緒に仕事をしていく人として見ていますから、付き合いにくい人や医師になる熱意に乏しいとみられる人には厳しい評価があたえられます。
ですので、面接は過去問を研究して、何度も練習するなど、対策をしておかないといけません。」
平野「そういえば、この間、関東圏のある大学に伺ったのですが、その大学は面接での逆転がかなり起こるという話でした。」
原田「そうですね、大学によって差はありますが、明らかに得点が足りていない場合でも、面接試験の成績が良ければ合格することがあります。人物評価は重視しているようですね。」
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