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合格体験記 京都大学法学部 高田倫生君①

京都大学

 自分は現役で第一志望であった京都大学法学部に合格することができました。その体験を受験生の方にお伝えしてお役に立てればと思い自身の受験に対する姿勢、勉強法などについて書いていこうと思います。

今回は受験に対する姿勢、受験生活に必要な勉強以外のことについて。

第一に、志望校の決定です。これは早いほうがいい。可能なら高校二年生の冬あたりから考え始めて、高校三年生の春には明確に決定すべきと考えています。これはまず精神的な理由。志望校が決まり、行きたい大学が見えれば勉強に対するモチベーションが上がり、勉強が苦痛一辺倒ではなくなるだろうと思います。加えて実際的な理由。早期に志望校を決めてしまえば、志望校の入試問題を研究し、それに応じた対策を取れる期間が長くなります。学校によって入試問題の形式や内容の傾向は様々です。

例として東京大学と京都大学の英語の入試問題を比較してみます。東大英語にはリスニング、英文要約、長文読解、短い和文英訳、文法問題など様々な形式の問題が含まれます。一方京大英語ではほぼ、かなり分量の多い和文英訳と英文和訳のみしか出題されません。京大受験生はリスニングの勉強に時間を割く必要はないし、東大受験生は長い和文を英訳出来る必要はないのです。

このように、合格するためには志望校の出題形式に応じた勉強が必要です。志望校の決定が早ければ、それだけ長期間志望校の入試問題に特化した勉強が出来、優位に立つことができます。

また、志望校が決まればセンター試験と二次試験の点数配分や科目の配点なども自ずと決まりますから、それに応じた勉強も可能になります。自分は高3の春に志望校を京大と定め、各科目の勉強法を過去問を参考に決定しました。さらに、センター試験の配点が小さいことから、二次試験の勉強を中心にすること、社会の配点が小さかったことから他の科目に勉強時間を割くこと、などを判断し、勉強を進めました。このように、勉強の長期的な見通しをつけるためにも、スタートダッシュを切るためにも志望校の決定は重要です。

高瀬川 第二に、自分のペースを作り、維持することが重要です。受験生活は長いものですから、がむしゃらに、無理に勉強したところで長続きしなければ無意味です。そこで一日何時間勉強するのか、夜型にするのか朝型にするのか、睡眠時間の長さ、休憩のはさみ方など、自分自身の生活と勉強のリズムを確立し、それを維持することが大事だと感じました。

集中力が維持できる時間の長さや、どのくらいの睡眠が必要かなどは個人によって様々ですから、他人の勉強計画をコピーしてもうまくいかないことのほうが多いと思います。受験生はどうしても他人のいうことや様子が気になりがちですが、あまりほかの人のいうことに惑わされずに、自分のリズムを作りましょう。また自分も経験したことですが、無理をして勉強してもそれによって体を壊してしまっては元も子もありません。無理はせずコンスタントに勉強を続けるのが一番効率的です。

 自分が体験したことでいえば、ゲーム機をどうするか、ということで悩みました。ゲームをする時間も勉強に充てるべきだといってゲーム機を手放す友人が多かったのですが、自分は息抜きに必要だと考えて手放さず、受験までたびたび、短時間ではありましたが、遊んでいました。今思うと、自分にとってはいい息抜きになってよかったと思います。これも自分の生活リズムだと考えています。

 以上、志望校は早めに決めてしまうこと、自分の生活リズムを作り、維持すること、この2点が直接的に受験勉強とは関わりがないものの、受験には重要だと、受験を終えてみて感じたことです。受験生の方は、こんな類のアドバイスを参考に、自分の受験に対する姿勢を作っていってください。

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