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合格体験記 京都大学法学部 高田倫生君③

京都大学今回は、2次試験に向けた各科目の具体的な勉強法について書いていきます。

・数学

高1、高2時代の苦手科目でした。克服のため、基礎固めに使用したのが数研出版の「チャート式数学」で、いわゆる赤チャートです。数学は一般的に暗記科目ではない、思考力が問われる科目だとされていますが、これは暗記が不要という意味ではありません。問題を解く過程で使うツールや解法はパターンとして記憶しておく必要があります。確かにそのようなパターンを使わず解くことができる場合や問題はあるでしょう。しかし入試には制限時間があり、また緊張などで実力がフルに発揮されるとは限りません。そこで典型的なパターンは暗記し、問題を確実に、効率的に解いていくことが必要となります。そのためにも典型問題に多く触れ、それらを暗記しておくことは必要です。加えて、入試問題には典型問題を改変して、難しく見せかける問題も多くあります。そうした問題への対応力をつけるためにも、典型問題は疎かには出来ないのです。数学が苦手ならなおさら。そうした典型問題に触れるための赤チャートです。
赤チャートには典型的な問題として例題が掲載され、その類題、練習問題と多くの問題が掲載されています。これらを一通り解く、などは限られた学習時間の中では非現実的です。それよりは、例題を繰り返し解くことで、理解、記憶し、解けない例題はない、という状態にしておくことが重要です。そうするために、自分は例題を一通り解き、出来なかった問題に印をつけ、印のついた問題はもう一度解き、さらにわからなかった問題に別な印をつけ、もう一度解く、という作業を繰り返しました。最終的に例題はすべて暗記しました。
この段階は基礎固めですから、遅くとも高3の夏までには終わらせたい段階です。それ以降は問題演習をし、実際的な問題への対応力、つまり応用力をつける時間に充てたい。自分は受験を意識し出した高2の冬からこの基礎固めを始め、高3の4月には終わらせました。
5月以降はひたすら問題演習。京大の過去問に加え、河合出版の「文系数学の良問プラチカ」や、京大模試の過去問などを利用しました。ここでも初見で出来なかった問題はピックアップし、繰り返し解きました。わからない問題をそのままにして放置しないことが重要です。一問一問を大切に。

・英語

英語は単語力と文法力。文法の勉強には数研出版の「基礎からの新総合英語」、単語にはターゲット1900と英熟語ターゲット1000を使いました。高3の夏までには文法の勉強を一通り済ませ、それ以降は過去問や模試の過去問、問題集の演習をしながら単語の暗記を進めました。
京大は英語の問題が特徴的であり、ほぼ英文和訳と和文英訳しか出題されないため、その二つの勉強に絞りました。まず和文英訳ですが、過去問や模試の過去問、問題集を解き、それを高校の英語教師に添削してもらうという形で学習を進めました。和文英訳は自分の英文のミスに自分では気づきにくいことや、その英文の意味が第三者には正確に理解してもらえないことがあるなど、一人で勉強するのはとても難しいと思います。どなたか添削指導を仰げる先生に定期的に添削していただくことを勧めます。和文英訳のテクニックなどを学ぶ参考書として研究者出版の「大学入試英作文実践講義」を使用しました。
次に英文和訳。これは単語力勝負だと思います。ターゲットを中心に単語を覚え、知らない単語に出くわしたらその都度覚えていく。これに尽きます。また、英文を読んでいて知らない単語にぶつかることは必ずあります。この際、漠然としていても良いので文章の前後関係から単語の意味を予想して読むという姿勢が重要です。時間いっぱい諦めない。

・国語

京大は漢文を出題せず、古文と現代文のみです。よって漢文はセンター試験の過去問のみにとどめました。古文。これも英語と同じく単語と文法。文法は「新しい古典文法」、単語は「古文単語ゴロ565」で勉強しました。これらの暗記を進めつつ、入試や模試の過去問を解き、高校の先生に添削をしていただきました。加えて古文では古文の世界の知識も重要になるため、河合塾SERIESの「らくらくマスター古典常識」を読みました。時間に余裕のある方におすすめです。最後に現代文。これは実践と添削あるのみです。過去問や問題集で数をこなしていくことが必要だと考えていました。テクニックを学ぶ参考書として「出口のシステム現代文」を挙げておきます。

・日本史

社会科の基本は教科書を読み込むことです。高3になってから5回山川出版社の日本史の教科書を通読し、論述で出題されそうな点を暗記しました。論述対策は教科書と問題演習で十分可能だと思います。
京大では一問一答形式の問題が大部分を占めるため、山川出版社の「日本史一問一答」を一冊もれなく暗記し、それに記載されていない事項は別途ノートにまとめ、暗記しました。

天龍寺以上各科目で実践した勉強法でした。勉強法は百人十色で、どれが正解というものではありません。受験生の勉強のヒントになれば幸いです。

 
 

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