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合格体験記 東京大学理科一類 石橋研太君①

1章 学力が伸びず苦しんでいる人へ

東京大学私が受験生の時の5月付近、勉強ができずに模試などで散々な結果を沢山出しました。一度E判定が出たこともありました。過去問を読んで何もできなくて冷や汗が止まらなかったこともありました。不安に押しつぶされそうで眠れない夜もありました。当時の私以外にも、勉強をしているのにその成果が出なくて苦しんでいる受験生もいるのではないでしょうか。

そんな時に精神的に必要なことは、目標を分割して小さな目標を立てるということです。「第一志望の A判定を取る」「偏差値を10上げる」といった大きすぎる目標を意識しても、何をすればいいのかわからずにその目標の大きさに押し潰されそうになります。正しい対処法として、まずは大雑把に目標を分割します。「模試の英語の点数を20点上げる」「数学の偏差値を10上げる」といった感じです。そしたら次に、それを達成するための現実的な小さい目標を立てましょう。「英語の点数を20点上げる」ために、「英作文を短い時間で書き上げられるようにする」「英文法をノーミスで解けるようにする」という目標を立てるような感じです。このような具体的な小さい目標を立てることで、今何をすればいいのかを認識することができ、有意義に勉強に手がつけられるようになります。小さい目標を設定したら、一旦大きい目標のことは意識の外に追い出して、その小さい目標をひたむきに達成しようと努力することが大切です。

また、当時の私は不安によるストレスでご飯が食べれませんでした。どんな状況であれ最低限炭水化物は摂りましょう。炭水化物がないと、頭が働かなくなり、勉強に手がつかなくなります。本当に何も食べられないという時は、固形のブドウ糖を食べるのがオススメです。

最後に、一番気になるであろうこの時期における勉強方法についてです。学力が目指しているところに追いついていない時には焦っていろんなことに手を出しがちですが、それは一番非効率的な勉強です。今一番するべきことは、基礎をひたすら固めることです。とにかくたくさんの物に手を出すより、基本的なものを何度も繰り返すほうが後々実力になります。具体的には、各分野において信頼できる問題集を一つだけ購入し、その問題集を何周もやりましょう。最低でも3周することをおすすめします。間違えた問題には何かしらの印をつけ、次に解き直すときにわかるようにしましょう。同じ問題集を何度もやることが大切なことで、かえって問題集をたくさん買って次々解いていっても学力はつきません。それと同様に、塾や予備校においてもがむしゃらに授業を取るよりは、質がいいと信頼できる授業を数個に絞って、そして授業が終わった後もそこで学んだことを何回も復習する方がいいでしょう。良い授業のテキストは優秀な問題集として何周か解く価値のあるものになります。また、模試を受けたらその直後にどこを間違えたかなどちゃんと復習をして、時間をおいて必ずもう一度解き直しましょう。模試で解けなかった問題というのは自分の弱い部分を的確に示していますので、そこを狙って勉強して克服すれば効率良く学力を伸ばすことができます。

東京大学たいてい学力はすぐに実力として現れるものではないため、しばらくは不安な時期が続くことになるでしょう。しかし、基礎を固めれば必ず後で確固とした実力として学力が伸びていきます。今は我慢の時期です。将来を信じて自分のできることを忠実にこなしていきましょう。

 

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