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私立大学 センター利用入試の概要とデータのみかた

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(2016年6月14日更新)

試験概要

私立大学医学部のセンター利用入試は、年々、採用する学校が増え、受験者数も増加しているが、一般入試に比べて倍率がやや低く、センター試験を使うため、私大特有のひねった問題が出題されにくくいなどの特徴があります。

2016年度センター利用入試、出題範囲

センター試験二次試験
5教科9科目型
英語・数学・国語(現代文・古文・漢文)・理科・社会(地歴公民)
【小論文・面接】
東京医科大学・順天堂大学・大阪医科大学(前期)・大阪医科大学(後期)
【面接】
兵庫医科大学(後期)
4教科6科目型
英語・数学・現代文・理科
【小論文・面接】
埼玉医科大学
【面接】
愛知医科大学(公募・愛知県地域枠)・藤田保健衛生大学・兵庫医科大学(前期)・関西医科大学・福岡大学
3教科4科目型
英語・数学・理科
【小論文・面接】
獨協医科大学・杏林大学・東海大学(前期)・東海大学(神奈川県地域枠)近畿大学(前期)
【面接】
東海大学(後期)
英語(必須)、数学、国語、理科、社会より2科目選択【面接】
【英語長文問題】
帝京大学
英語(必須)、数学ⅠAまたは現代文、理科【小論文・面接】
近畿大学(中期)
英語(必須)、英語、国語、理科より2科目選択【なし】
近畿大学(後期)

課される科目は、上図のように東京医科大学などの大学を除いて、センター試験のすべての科目が必要なわけではありません。最も科目の少ない大学は獨協医科大学、杏林大学、東海大学などで、英語(外国語)数学、理科で受験することができます。

二次試験としては、小論文と面接、あるいは面接を課す大学が多い。2014年度入試までは近畿大学の前期、中期は二次試験を実施していませんでしたが、2016年度より二次試験として小論文と面接が課されるようになりました。

この結果、(センター利用入試)私立大学医学部2016年度入試を振り返ってにも書いているように、近畿大学の前期と中期は倍率が急上昇しました。

二次試験で注意しなくてはいけないのが、帝京大学の英語長文問題と、埼玉医科大学の小論文です。埼玉医科大学の小論文は下線部の意味を答えさせるなど、事実上現代文の試験なのです。

センター利用入試の出題と配点はこちら

センター利用入試の倍率はこちら

試験の時期

私立大学医学部のセンター利用入試は、申し込みがセンター試験の前に締め切られる。国立大学と違い、自分の点数を見てから出願するかどうかを決めることができません。

二次試験は、一般入試より後に行われ、一般入試の結果が出てからセンター利用の結果が出ます。

このため、センター利用入試を避ける学生もいますが、限定された科目で90%取れればほぼ合格を手にできることから、マーク模試などで可能性がありそうなら狙うとよいでしょう。

合格得点率

2015年度センター利用入試 合格最低得点率

大学名最低得点率 大学名最低得点率 
昭和大学77.8 %全合格者兵庫医科大学(前期)90.1 %正規合格者
帝京大学78.5 %正規合格者大阪医科大学(前期)90.3 %正規合格者
埼玉医科大学83.8 %全合格者関西医科大学90.5 %正規合格者
兵庫医科大学(後期)84.5 %正規合格者大阪医科大学(後期)90.9 %正規合格者
藤田保健衛生大学86.4 %全合格者近畿大学(C方式前期)93.0 %正規合格者
愛知医科大学(愛知県地域枠)87.3 %全合格者近畿大学(C方式中期)94.4 %正規合格者
愛知医科大学88.4 %全入学者近畿大学(C方式後期)97.5 %正規合格者

私立大学医学部センター利用入試の合格点は90%と言われることがあります。確かに、上の表を見ると、右列はすべて90%を超えていて、近畿大学(C方式後期)では合格最低得点が97.5%にもなっています。

しかし、この数字は、あくまで正規合格者の得点です。

センター利用入試は、その方式の性質上、多くの国立大学受験者が受験します。そして、国立大学に合格した人は入学を辞退するため、正規合格者のほとんどが入学しないこともあります。

その結果、左列の埼玉医科大学、藤田保健衛生大学、愛知医科大学のように、全合格者(補欠繰上げも含めた)の最低得点率は85%前後になります。(昭和大学は地域ごとに試験をおこない、帝京大学は二次試験があるため、あまり参考になりません)

未発表ながら、80%前半で補欠が回る大学もあるなど、私大医学部のセンター利用入試は必ずしも90%以上でないと合格できないわけではないのです。

センター利用入試の合格得点はこちら

学習のタイムスケジュール

とはいえ、私立大学医学部のセンター利用入試で確実に合格しようと思ったら、得点率90%を目指したほうがよいでしょう。

しかし、センター試験の対策をしながら一般入試の対策をするのは大変です。そこで、可能性があるかどうかを判断するのが、第二回の全統マーク模試です。この模試で志望校が課している科目で85%を下回るなら、受験は少し考えたほうがいいでしょう。

もし、80%を切ってしまうようであれば、センター利用のことは忘れて、一般入試に集中したほうが良いと思います。

もちろん、人によっては一般入試よりセンター試験のほうが伸びそうということがありますので、そのように思う/感じるのであれば別ですが。(最終的な判断は、予備校や学校の先生と相談してもよいかもしれません。でも、こういうのは直感が結構当たりますよ。)

私立大学医学部センター利用入試の勉強法はこちら

順天堂大学のセンター・独自試験併用入学試験と産業医科大学

① 順天堂大学・センター一般独自併用入学試験

順天堂大学では、35名をセンター・一般独自併用入試で募集します。この試験は国公立大学と同様にセンター試験と一般独自試験(筆記)の総合得点で選抜を行い、その合格者に対して小論文・英作文・面接試験からなる二次試験を行います。

センター試験で課される科目は、国語(200点)、地歴公民(1教科選択100点)、数学(IA・IIB200点)、理科(2科目200点)、英語(250点)、一般独自試験で課される科目は理科(I・II2科目100点)、英語(200点)です。 ボーダーラインは発表されていませんが、予想ではセンター試験が8割5分~9割程度だと考えられます。英語が大きなウエイトを占める試験なので、英語が得意な受験生が有利です。

② 産業医科大学

産業医科大学では、センター試験と二次試験によって選抜を行います。センター試験で課される科目は順天堂大学と同じですが、理科は1科目のみです。また、すべての科目が60点に圧縮されます。 一般独自試験は数学・理科・英語で各200点と順天堂大学のようにある教科が得意だから合格しやすいということはありません。

ボーダーラインはセンター試験が7割程度と低いのですが、これは産業医科大学は進路が特殊なため、ある程度受験生が絞られるという事、独自試験の配点がセンターの二倍もあるため、独自試験の得点で逆転可能などの理由のためです。

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