私立大学医学部の推薦入試は、指定校推薦であっても確実に合格するわけではなく、試験を受けて合格しなくてはいけません。しかし、推薦入試は一般入試やセンター利用入試と比べて倍率が低く、学科試験の難易度も低いことから、出願要件を満たしているなら受験するべきです。

ただし、年々倍率は上昇しており、問題の難易度が易しいといっても、短時間で多くの設問に答えねばならず、また、小論文や面接が課されるなど、受験校に応じた対策をとらなければ合格を手にすることはできません。

医学部受験攻略本の中には、推薦入試は医学部合格の抜け穴、というような表現をしている者もありますが、決して楽な試験でも、ましてや抜け穴でもないということは覚えておきましょう。

実際、推薦入試に失敗しながら、その年の一般入試で５校に正規合格した受験生もいます。（２０１６年度入試）逆に、推薦に失敗したとしても、あまりくよくよと考えず、一般に向かって勉強しなおす切り替えの早さが大切です。

2015年度入試結果（参考値）

		募集人数	志願者数		受験者数	合格者数	総倍率	最低得点率
岩手医科大学	推薦	20	93		93	20	4.7
	推薦地域枠	15	47		47	15	3.1
埼玉医科大学	一般公募・指定校合算	10	45		44	12	3.7
獨協医科大学	地域枠推薦	10	65		65	10	6.5
	推薦指定校	20	86		86	22	3.9
東京医科大学	推薦	20	103		98	20	4.9
	茨城県地域枠特別推薦	8	23		23	8	2.9
	山梨県地域枠特別推薦	未発表
聖マリアンナ医科大学	推薦指定校	15		56	56	15	3.7
北里大学	指定校推薦	30		64	64	42	1.5
日本大学	附属推薦	未発表
東京女子医科大学	推薦	20		58	57	21	2.7
	指定校推薦	30		64	64	42	1.5
愛知医科大学	公募制推薦	25		103	100	25	4
藤田保健衛生大学	推薦	20		264	263	20	13.2
金沢医科大学	公募制推薦	20		124	122	22	5.5
	指定校推薦	5		10	10	3	3.3
	AO	15		250	250	15	16.7
近畿大学	公募推薦	30		695	664	50	13.3	66.00%
兵庫医科大学	公募制推薦	15		88	88	16	5.5	56.70%
	地域指定制推薦	5		45	45	5	9	58.00%
川崎医科大学	推薦	10		58	58	10	5.8
	中国・四国・岡山県地域枠	20		112	112	20	5.6
福岡大学	地域枠推薦	10		79	79	10	7.9
	一般推薦	20		211	204	20	10.2
久留米大学	一般推薦	5		62	62	12	5.2
	地域枠推薦	15		96	96	15	6.4
産業医科大学	推薦	20		94	92	20	4.6