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2015年度入学試験の注目校

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今年は昨年の帝京大学ほど大きなニュースが無かったので、日程の重複を切り口として、それにその他の要素を絡めて2015年度入試の注目校を大胆予想します。

北里大学

増加
単一日程に変更

2014年度入試日程
1月25日 北里大学 / 関西医科大学(前期) / 川崎医科大学
2015年度 入試日程
1月24日 北里大学

2014年度入試では、関西医科大学(前期)、川崎医科大学と同一日程でしたが、2015年度入試では単一日程となりました。

北里大学は私大医学部のなかでは偏差値がそれほど高くなく、問題文も長いものが余り出題されない事から、立地を除けば、関西医科大学、川崎医科大学を受験する層にとって受験しやすい大学の1つです。

もともと関西、関東を問わず、全国の受験生が集まる大学ですから、受験者数は増加すると予想されます。2011年から順調に志願者数が増えていますが、倍率はここ3年横ばいですから、それほど大きな影響を及ぼさないと考えられます。

藤田保健衛生大学(前期)・川崎医科大学・埼玉医科大学(前期)・近畿大学(前期)

藤田保健衛生大学(前期)
減少
日程の重複(3校→4校)・昨年度募集人数の急増・配点の変更

川崎医科大学
横ばいまたは微増
募集定員の増加

埼玉医科大学(前期)
横ばいまたは微減
日程の重複(3校→4校)

近畿大学(前期)
横ばいまたは微減
日程の重複(3校→4校)

2014年度入試日程

1月25日 北里大学 / 関西医科大学(前期) / 川崎医科大学
1月26日 埼玉医科大学(前期) / 藤田保健衛生大学(前期) / 近畿大学(前期)

2015年度 入試日程

1月24日 北里大学
1月25日 藤田保健衛生大学(前期) / 埼玉医科大学(前期) / 川崎医科大学 / 近畿大学(前期)

今年は、川崎医科大学が試験日を1日遅くしたため、1月25日が大激戦の4校重複となります。これまで、埼玉(関東)、藤田(東海)、近畿(関西)に分散していた学生が、川崎医科(岡山)という選択肢を与えられたことで、どのように動くのかが気になるところです。

まず、藤田保健衛生大学ですが、2014年度に広島会場を設置し、その前年の受験者数が非常に少なかったことから多くの学生を集めることに成功しました。

しかし、2015年の入試では、広島に近い岡山の川崎医科大学が同一日程に入ってきた、配点の変更が、理科が得意な生徒にとって不利になるものだが、英語・数学が得意な学生にとって特にメリットがあるものではなかった、藤田の英語は英訳が中心で難易度が高い(そして英語に足切ラインがある)など、志願者が減少する要因が多数あります。

こうしたことから、藤田保健衛生大学2015年度入試は、志願者が減少すると予想しました。

次に、川崎医科大学ですが、2014年度は関東の北里大学と関西の関西医科大学と同一日程だったこともあり、相手が埼玉医科大学と近畿大学に変わり、それに、少し魅力の無い藤田保健衛生大学が一緒の日程になった、という事ですから、大きな募集人数の変化はないと考えられます。ただし、藤田保健衛生大学のネガティブ要素と近畿大学が2013年に急激に受験者が増加していることから、それらの受験生がこの2大学を嫌気して集まってくることは考えられます。その場合、募集定員の増加10名がポジティブ要素として働くでしょう。

埼玉医科大学(前期)、近畿大学(前期)については、横ばい、または微減と考えられます。埼玉医科大学は2010年度から1900人程度の募集人数で横ばいになっており、徐々に増加しているものの増加する可能性は低いと考えられます。ほぼ、同じ程度の1900人程度ではないかと考えられます。

一方、近畿大学は2014年に急激に受験者が増加しており、川崎医科大学や藤田保健衛生大学が同一日程で関西で受験を行う事から、受験生が減少する可能性があります。

帝京大学・東海大学・福岡大学

帝京大学
大幅減少
2014年度入試での受験者数大幅増加の反動

東海大学
増加
帝京大学の大幅減少の影響

福岡大学
微増
帝京大学の大幅減少の影響

2014年度入試日程
2月2日 東海大学
2月3日 東海大学 / 帝京大学 / 日本医科大学 / 福岡大学
2月4日 帝京大学
2月5日 東京慈恵会医科大学 / 帝京大学
2015年度 入試日程
2月2日 帝京大学 / 東海大学 / 日本医科大学 / 福岡大学
2月3日 帝京大学 / 東海大学
2月4日 帝京大学

帝京大学は大幅減少と予想しました。2014年度に学費の大幅減額を発表した帝京大学は、2013年度入試の受験者数4748名から3000名近く多い7527名を2014年度入試で集めました。

この大幅増加は、当然、ボーダーを引き上げ、もともと選択3教科でよかったことから高得点争いだった帝京大学の合格得点率は、公表されていないとはいえ暴騰したと考えられます。2015年度入試ではこの反動で帝京大学の受験者数は大幅減少となると考えられ、その分がどのように他大学に振り分けられるかがポイントになると思われます。

ただし、大幅減少と言っても元の水準に戻ることは考えにくく、6000人台の後半~中盤になるのではないかと考えられます。

東海大学は、理科1科目で受験することができ、面倒だった適性検査がなくなったことから、帝京大学と完全に日程が重複したとはいえ、帝京大学を嫌気した受験生を多く集め、受験生は増加すると考えられます。今年の東海大学は気を付けた方が良いかもしれません。

福岡大学も同様の理由で増加と予想されます。ただし、東海大学の方が受験しやすいため、それほどの増加はなく、微増、と予想しました。一般入試の募集定員が10名減少していることもマイナス要因です。この募集定員の減少により、受験生が増加した場合の難易度の上昇は、受験生の増加数以上にあると考えられ、東海大学同様に注意が必要です。

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