分析表

傾向

小問数は次のとおりである。

過去３年間をみると出題数は小問で29～31題である。試験時間は理科２科目で100分。

出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」を中心に動物生理、植物生理と全範囲から満遍なく出題されている。中でも「遺伝情報とその発現」は毎年出題されている。知識主体の設問が多いが、実験考察の長文問題も出題されており、問題量が多く、むずかしい。

2017年は細胞骨格と遺伝子、スプライシング、ウニとカエルの発生、ホメオティック遺伝、重複受精、動物の行動、生物群集など、2016年は視覚と聴覚の受容、酵素と代謝、形質発現、植物の環境応答、進化など、2015年はニューロンのはたらき、遺伝情報の発現、バイオテクノロジー、肝臓のはたらき、バイオームについてそれぞれ問われた。

難易度は、標準～やや難である。

対策

①すべての分野で知識問題での得点が大事になる。グラフ問題などの練習も必要である。②細胞小器官、細胞骨格、細胞接着は出題される設問がパターン化されている。細胞骨格と細胞接着の組み合わせは確実に覚えておくこと。類題をしっかりこなしておこう。

③生態系やバイオームは、教科書で基礎固めをし、類題を解いていれば対応できる。

④ニューロンは、電位依存性チャネルの開閉のしくみとイオンの出入りを把握しておこう。また、伝導、伝達の速度については、他大学の類題を通してすばやく解答できるよう習熟しておこう。

⑤動物と植物の発生は実験系の問いである。問題文を冷静に熟読し、条件を手がかりにしていく練習をしておこう。中胚葉誘導、神経誘導、ホメオティック遺伝子は必ず押さえる。