分析表

傾向

60分で大問は5問。全てマークシート式。第1問は発音問題。第2問は短文空所補充問題。第3問は語句整序作文。第4問は長文読解総合問題。第5問は長文読解内容一致文選択問題。第5問の長文読解内容一致文選択問題では例年、20個以上の英文の選択肢が提示され、その中から指定された個数の正しい選択肢を選ぶ問題が出題されている。2018年度と2017年度の選択肢は24個、2016年度は32個であった。

読解問題過去出題テーマ（★は医療系テーマ）

「村井純氏へのインタビュー」
「ヒマワリはなぜ太陽のほうを向くのか」
「献体された遺体から医学生が学ぶこと」★
「中世の魔女狩り」
「老年的超越の取り組み」
「絶滅が危惧されているアフリカの象」
「ネットではなく自分で物事を直接体験することのすすめ」
「日本における臓器提供」★

対策

設問そのものはいずれも標準～やや難しい問題で、形式としてもオーソドックスなものが中心だが、第5問の長文読解内容一致文選択問題では選択肢の個数が非常に多く、選択肢をつなげただけでも500語程度の長文1つ分を読むのに相当するため、段落ごとに内容を把握して解ける選択肢を解く、という手順で速やかに解答できるよう練習する必要がある。読解問題に関しては、医療系や自然科学系テーマの英文を中心に多様なテーマの英文を読み、その中で語彙を習得するようにすることが効果的である。

攻略ワンポイント

語句整序作文はまず動詞（準動詞）を軸に考える。動詞の語法に従い、名詞と形容詞の配置を考えよう。

〈例題〉次の英文の空欄を下の①～⑥の語または語句で埋めて最適な英文にするとき、[　1　]・[　2　]に入る語または語句を示しなさい。

He wanted to give his daughter a piece of advice, but he left her (　　　) so ([　1　]) (　　　) (　　　) ([　2　]) (　　　) over.
① to think　　　② to give　　　③ the matter
④ her time　　　⑤ as　　　　　　⑥ alone

〈解答〉
[1]⑤ [2]①（⑥、⑤②④①③）
〈解説〉
・left herに続くかたちを考えることと、soに続くかたちを考えること、そして最後のoverにつながるかたちを考えることがポイントになる。まずは選択肢⑥のaloneという形容詞に注目しよう。aloneは基本的に補語として用いられる形容詞なので、SVC又はSVOC文型のかたちを作ることを考える。leaveは〈leave O + C＝OをCの状態にしておく〉という用法があるので、he left her (alone)とする。soは〈so as to + 原形…＝…するために〉という用法があるので、soの後にはasを入れる。to不定詞はto thinkとto giveがあるが、thinkには〈think O over＝Oをよく考える〉という用法があるので、so as to give her time to think the matterとつなげることになる。

参考