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国公立大学一般入試に合格するための戦略

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2016年現在、高校2年生の学年までは国立大学ではセンター試験が課されます。その後に行われる新入試はまだ未知数ですので、この記事は、現在高校2年生までの人を対象としています。

国公立大学は全体的に二次試験重視、前期試験・AO推薦入試重視 ( 別記事で言及:地域枠を設置したため ) になっていて、センターの配点と後期試験の人数は年々減少傾向にあります。

その例が、信州大学の二次試験に英語、理科が導入されたという件です。もともと信州大学の前期試験はセンター試験900点、数学100点の試験で、センター逃げ切りが可能な大学の代名詞でした。しかし、現在ではセンター試験450点、二次試験600点と、二次試験重視になっています。

もっとも、後期試験ではまだ、センター試験重視になっています。年々募集人数が減少しており、それに伴って倍率が右肩上がりになっている国公立大学後期試験ですが、センター試験で95%以上を取ることができるなら、それだけで合格の可能性があるでしょう。

このように、前期試験ではセンター試験の配点が小さくなり、センター試験が重視される後期試験の募集人数は減少しています。しかし、だからと言ってセンター試験が重要でなくなったというわけではありません。

各大学では足切りがあり、これはセンター試験の点数によって行われます。目安としては80~85%以上を取っていないとこの足切りに引っかかることになります。

では、それをクリアしていればよいのかというと、そうでもありません。各大学の合格平均点をもとに、合格に必要なセンター試験の得点率と、二次試験の得点率をシュミレーションした、下のリンクを見てください。

前期試験でもセンター試験85%ではかなり厳しく、後期試験では85%では合格のめどが立たない大学が多いことがわかりますね。

もちろん、東大や京大のように、センターの比率が著しく小さい大学では、二次試験勝負ということもできますが、それ以外の大学では、センター試験と二次試験の配点が1:1かそれに近いところがほとんどです。つまり、センター試験で10%差がついたら、二次試験で10%の差をつけないと合格できないということです。これはかなり難しいことだというのが容易に想像できるでしょう。

以上のことから、国公立大学一般入試に合格するためには、センター試験で90%以上を取ることが第一目標であるということがわかります。

では、センター試験で90%を取るためにはどうしたらよいでしょう。

これは2つのパターンが考えられます。

まず、そこそこ力のある人。この人は全部90%以上を目指してください。国語や社会は90%以上を目指すのはかなり難しいし、リスクも高いです。国語は1問7点ありますし、実力を伸ばすのにかなり時間がかかります。それよりも、数学や理科や英語を磨いて、これらで満点を目指しましょう。95%以上の得点を目指すことができます。(二次試験に国語のある人は・・・国語もがんばってください!!)

次に、逆転合格を目指す人。すべての科目で90%を取ることを目指すのも手ですが、二次試験対策で数学と理科と英語をいやというほどやっているのですから、この3科目で95%以上をめざし、国語、社会は85%程度取れればよい、という対策のほうが効率が良いです。特に、英語、理科は満点も十分狙えますので、しっかり対策してください。

言い方を変えると、まず、その3科目でセンター95%以上を取れる実力をつけ、国語や社会の対策は、それまではそれほど力を入れないというのが得策です。

 英語数学理科国語社会総合
190(95%)190(95%)200(100%)170(85%)80(85%)830(92%)
180(90%)180(90%)180(90%)180(90%)90(90%)810(90%)

※逆転合格を狙う人には、①のほうが実現しやすいはずです。

次に、二次試験はどうかというと、東大、京大などの難関校は別として、地方国立大学では、難問に分類されるような問題はほとんど出ません。(山梨大学の数学のように、地方国立でも難易度の高い試験はありますが・・)もし出たとしても、多くの人が解けません。

ですので、二次試験においては、入試の標準問題(数学ならプラチカ程度、理科なら重要問題集程度)が完全にできる状態になっていれば問題なく合格点を取ることができます。

実際、私が指導して旧帝大医学部に合格した生徒のほとんどが、大学への数学一対一対応+プラチカの組み合わせで合格しています。理科は、セミナーと重要問題集の組み合わせが良いでしょう。セミナーで基本~入試の標準問題、重要問題集で入試の標準~やや難問に触れることができます。セミナーだけでは応用問題が不足し、重要問題集だけでは穴が多いので、この組み合わせがお勧めです。

時間があれば、重要問題集ではなく、新研究や体系物理などを使うと穴がなくなります。

理科が好きな人は、重要問題集の代わりに駿台の新理系化学100選や新物理入門問題演習、理系物理への道標、入試物理プラスなどをやってもよいでしょう。完全にやりこなすのは難しいかもしれませんが、「難問をしっかり解く解説」を読むだけでも計り知れないプラスが得られるものです。

ただ、よほど余裕のある人以外は、そこまでやらないほうが良いです。むしろ、数学はプラチカまで、理科は重要問題集まで、として、それを何回も繰り返すほうが効果的ですし、センター試験の対策に時間を取られることも考えると、現実的です。

英語は、英作文で差が付くようです。あまり練習しないからだと思いますが、英作文はたくさん書いてたくさん人に見てもらうことが大切です。一人では絶対に勉強できない(やっても苦痛が多くて面白くない・・)ですので、いい先生を見つけて粘着しましょう(笑)。

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