Do Series 福間の無機化学講義
- 出版社
- 旺文社
- 種類
- 参考書・講義調
- 著者
- 福間智人
- 難易度
- 教科書~入試標準レベル・222ページ
知識のCHECK及び点線で囲まれた知識問題の合計:28問
入試問題にCHALLENGE:31問、別冊45ページ
書評
単なる暗記に終始しがちな無機化学を体系立てるために、第1章と第2章に元素の性質の特徴と、無機化学で学ぶ様々な化学反応式を理解するために必要な、化学反応の理論についてまとめがしてあるのが特徴。
また、色のついた気体は4種類だけ、においのある気体は、○○だけなど、入試ですぐに得点に直結するようなワンポイントの知識もあちらこちらにちりばめられている。
しかし、非常に本質的なところからまとめられているため、教科書レベルの暗記ができていないとついていけない可能性が高い。初学者や最初からやり直したい人は本書を手に取る前に、「Do Startシリーズ 橋爪のゼロから劇的にわかる有機・無機化学の授業」か、教科書に載っている元素の性質と代表的な反応式を覚えるところから始めた方が良い。
暗記がしにくいのであれば、文英堂の「化学の必修整理ノート」や数研出版の「リードLIGHTノート化学」などの穴埋め式のテキストを利用するとよいだろう。
本書に収録されている問題は、入試問題が主体で、計算問題を含んだやや難易度の高い入試標準問題が中心になっている。本書を繰り返しといた後には、無機化学の得点力がかなり高まっているだろう。
本書をクリアしたら「セミナー化学」や「重要問題集」などの入試問題や過去問題に取り組み、実践力を高めると良い。
目次
第1章:無機化学を学ぶにあたって
- 01:ちょっと準備を/02:無機化合物を分類しよう/03:酸化物・水酸化物・オキソ酸
第2章:化学反応式をつくろう
- 04:酸と塩基の反応(1)/05:酸と塩基の反応(2)/06:酸化還元反応(1)/07:酸化還元反応(2)/08:加熱による反応/09:イオンの反応(1)/10:イオンの反応(2)
第3章:いろいろな知識を習得しよう
- 11:イオン分析/12:気体の製法と性質/13:1族・・アルカリ金属元素/14:2族・・Mg、アルカリ土類金属元素/15:両性元素・・Al、Zn/16:遷移元素(1)・・Fe/17:両性元素(2)・・Cu、Agなど/18:17族・・ハロゲン/19:16族・・O、S/20:15族・・N、P/21:14族・・C、Si