厳選!大学入試数学問題集理系262
- 出版社
- 河合出版
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 河合塾数学科
- 難易度
- 入試基本問題~入試標準問題+α
書評
「1対1対応の数学」や「標準問題精講」などを終わらせた後で取り組む問題集。毎年繰り返し出題されており、演習効果が高いと考えられる問題を、大学入試攻略数学問題集の過去20年分から抽出した問題集。
262問と問題数はそれほど多くないため、繰り返し練習を積むことができ、短期間で効率よく得点力を上げることができる。頻出問題ばかりであるが、網羅性は低い。苦手分野を見つけたら、単元別の講義集や問題集などを使って演習を積むことが必要だ。
あくまでも過去問題集なので、今までやってきたことを本番レベルの問題にぶつけてみるための本と考えた方がいいだろう。各年度出版される「大学入試攻略数学問題集」と組み合わせれば、頻出問題と近年の傾向の両方をカバーすることができる。
受験する大学の過去問をやりながら並行してやることで、まんべんなく各分野をつぶしていくのに良い。「プラチカ」、「やさしい理系数学」などで覚えた手法を練習するのにちょうどいいだろう。ただし、これらの本より解説がそっけないので、分からなければ塾や家庭教師に質問をした方が良い。
余力があれば大学の過去問演習と並走してやってもよい。大学の過去問ばかりやると実力に偏りが出てしまうが、こうした網羅系の過去問集を同時にやることによってそうした偏りを防ぐことができる。