中学受験をするなら、大学入試改革を見据えた学校選びを

今回公開されたモデル問題は、公立中高一貫校や一部の私立中学の入試問題、一部の都道府県の公立高校入試問題と似たつくりになっています。この問題であれば、最難関公立中高一貫校受検生や最難関私立中学校受験生、各都道府県の難関公立高校で実施される検査を受検する中学生であれば十分解くことが可能です。

しかし、資料を読み取る力や複数の資料を比較検討することに慣れておらず、字数の多い記述問題に慣れていない生徒にとっては、難しいものとなります。

今回の大学入試改革で重視される「思考力・判断力・表現力」を、公立中高一貫校や私立中学では、何年も前からすでに受験生に求めていました。さらに、私立中学の中には「読書科」「読書・論文指導部」などを設けて、思考力・表現力の養成にいち早く、熱心に励んでいる学校もあります。国語が苦手であるならば、こういった対策で実績のある学校を選択することも視野に入れてもよいのではないでしょうか。