メルリックス学院は1999年の創立以来、多くの学生を私立医学部・歯学部に送り出しており、8年連続で推薦合格者数日本一となるなど、高い指導力を持っています。 そのメルリックス学院の指導力そのものである各教科の講師に、指導についてのお話を伺いました。

【化学】小枝 守 講師
「受験で合格するために何が必要か!! それのみを考えた学習指導を行っています」

平野:

メルリックス学院における小枝先生の指導スタイルについて教えてください。

小枝:

非常に簡潔ないい方ですが受験の化学に難しい理屈や理論は、必要ありません。何をすれば、入試で合格できる得点力を身に付けることができるか。ただそれのみが目標です。

平野:

なるほど、しかし、理論に踏み込まないと理解できず、応用もできないということになりませんか。

小枝:

私立の医学部の入試においては、応用力はほとんど必要ありません。基本的な知識や受験に必要な基礎力をしっかり身につける事が合格への近道になります。理論に踏み込まないと…という考え方は、最大の失敗の要因なんです。

平野:

なるほど、具体的にはどのような指導なのでしょうか。

小枝:

たとえば、苦手な人の多い計算問題では、単純な比例計算の立式をできるようにし、簡単な方程式で解答することを覚えます。また、有機化学や無機化学では、入試に必要な知識をコンパクトに整理し、無駄のない、ミスの起こらない解法を覚えさせるようにしています。とにかく、化学の根本や奥深さなんて今、知らなくていいから受験で合格点を取りなさい!!って事ですね。

平野:

先生のビデオも普通の解き方の3倍速く解ける、がキャッチフレーズですね。

小枝:

速く解けるっていう事は、計算が簡単な方程式を立式できるっていう事にもなりますね。簡単な計算式がたてられるっていう事は、計算ミスも減らせるって事になります。結果、合格が近付くわけですよね。

平野:

最後に、各期の授業目標について教えてください。

小枝:

前期授業では理論化学および有機化学(高分子化学を除く)の徹底強化を狙います。理論化学では反応速度と化学平衡の分野を除いたすべての内容を学習し、問題を解決する方針を確実に身に付けることで、標準的な入試問題を間違いなく確実に解答することを覚えます。ハイレベルクラスではやや難易度の高い問題も取り入れ、実際の入試問題が簡単に見えてくるようなトレーニングもしていきます。

夏期授業では、理論化学は化学反応の速さ・化学平衡の習得を目標にします。入試ではこの分野が頻出ですから、徹底的に強化していきます。有機化学は合成高分子化合物を学習します。後期授業になると、無機化学の内容及び天然物化学、生命や生活の化学を徹底的に整理していきます。生命や生活の化学に関しては、多くの大学でかなり深い知識を問うような出題もなされているので少し深い知識を身につける事も要求していきます。

これに加えて、メルリックス学院オリジナルの医学部の過去問題集を平行して扱うことで各大学の問題の特徴や出題の特徴などを学び本番の入試に向けてスムーズに解答ができるようにしていきます。

冬期授業は仕上げです。どんな大学でどんな形式の出題がされているのか? どんな傾向で出題されているのか? …なんていう事を大学別に多角的に分析しながら考えていく事になります。