学力を向上させるためには、正しい知識を覚えて自分のものにした上で、それを問題に応用できるようになるまで繰り返す必要があります。いわゆるインプットとアウトプットです。よって、インプットしたことを正確に使うことができるまで、アウトプットの練習をすることが大切です。

したがって、予備校での授業は一つの分野の知識を整理して記憶させ、それを用いた理論を解説する授業と問題演習がセットになっていなくてはなりません。

メルリックス学院の教育システムについて、メルリックス学院学院長 田尻 友久 先生にお話を伺いました。

【取材】メルリックス学院学院長 田尻 友久 先生

メルリックス学院で行っている少人数制クラスなど、実際に生徒を指導する上での概要についてメルリックス学院学院長 田尻 友久 先生にお話を伺いました。

1クラス9名以下の参加型授業で生徒の力を最大限に伸ばす。

平野:

年々厳しくなる私立大学医学部入試を突破するには、高い学力が必要とされます。メルリックス学院では少人数制クラスを中心として、私立大学医学部合格に必要とされる学力を身につけていくということですが、具体的にどのような指導をされているのか教えてください。

田尻:

メルリックス学院の授業は1コマ120分、1クラス9名までの少人数制クラスで行います。120分という時間は、実際に生徒が手を動かす演習時間と解説講義の両方を行いながら、生徒と講師がやり取りする時間を十分にとるために必要だと考えています。

平野:

やり取りをするということは、授業中に生徒が質問する時間があるということでしょうか。

田尻:

そうです。そのためには講師が生徒一人ひとりの学力の状況や授業中の反応を把握していないといけません。問題を解かせながら一人ひとりの解答をチェックして回り、わかっていない部分があれば質問を受け付けますし、講師から声を掛けることもあります。

このように、生徒と講師が息の合ったキャッチボールをするように授業を進めていきます。そのことによって、生徒は授業に参加しているという意識が高まり、学習効率が上がります。

平野:

そのような雰囲気ですと、夏期講習・冬期講習などで外部生が入ってくると、ぎくしゃくしたりしませんか。

田尻:

いえ、メルリックス学院では夏期講習・冬期講習もすべて内部生のみで行っています。内部生のために前期から直前期まで連続したカリキュラムを作り、落ち着いた雰囲気で指導を行っています。外部生の方には別途、個別指導や集中合宿をご案内しています。

毎日のチェックテストで授業の理解度を把握する。

平野:

メルリックス学院の教育システムを教えていただいて思ったのは、非常に王道の教育方法だということです。学習に必要なのはやはり確実な理解と繰り返しであると思います。一つの分野を何度も繰り返すことで学習の定着度は高くなりますね。

田尻:

その通りです。メルリックス学院では、授業で習ったことを3週間~1ヶ月後にチェックテストでもう一度やり直します。生徒はチェックテストの勉強をすることで、自然と復習できることになります。

3週間~1ヶ月というのはちょうど短期記憶が薄れていく時期で、この時期にしっかり復習することで長期記憶にすることができます。これは最新の脳科学理論に基づいています。

平野:

なるほど。それがメルリックス学院のスパイラル方式ということでしょうか。

田尻:

はい、私達はそう呼んでいます。同じ問題、少し形を変えた問題をチェックテストでやり直すことで、一見同じことの繰り返しのように見えますが、いつのまにか螺旋階段を上がるように、確実に学力レベルを上げることができます。

担任・副担任の2人が毎月面談する個別担任制でサポート。

平野:

1年間という長い期間を戦い抜くためには、単に勉強の指導をするだけでなく、精神面のサポートも必要になってくると思いますが、そのあたりはどのようにされていらっしゃいますか。

田尻:

メルリックス学院では生徒一人ひとりに専任スタッフが担任・副担任として付き、二人体制でサポートします。毎月の生徒面談で学習状況や翌月のカリキュラムなどを話し合うのはもちろん、日常的に担任の方から生徒に働きかけるようにしています。

平野:

生徒からは毎月の生徒面談では話せないようなことや、面談の時間では足りないような相談事などもあるのでしょうか。

田尻:

十分にあり得ます。そもそも悩み事というのは、なかなか生徒の方からは言い出しにくいものです。生徒はこんなこと相談していいのだろうかと遠慮して、自分の中に溜め込んでしまいがちです。

メルリックス学院では担任・副担任の他に、私立医歯学部入試の情報に詳しく、コーチングとカウンセラーの資格を持つトータルアドバイザーや、現役医学部生のチューターも待機しており、常に万全の体制で生徒のフォローを行っています。

平野:

それは心強いですね。

田尻:

実際に毎年、不安や心配事、モチベーションの維持などについて多くの学生が、彼らのもとを相談に訪れます。相談することで落ち着きを取り戻したり、勉強方法を見直して成績が向上するなど成果を上げています。最後まで「諦めさせない」ためにも、メンタルコーチングなどの精神的なサポートは、私立大学医学部入試に必要不可欠だと考えています。

※この記事は、メルリックス学院渋谷校における取材をもとに作成しています。