石倉:

最後に、ハンガリー国立大学を目指そうという受験生の方に向けて、一言ずつお願いします。

斉藤:

日本から来た優秀な先輩方が卒業されて、日本の国家試験での合格実績も多く出ています。体制も年々整ってきていますから、海外の大学医学部に興味があるようなら、私は来ることをお勧めします。

あのそうですね、医学部進学で迷う事は、偏差値の面だと思うのですが、こちらのほうが、入りやすいですし、学費も安いですから、進学するメリットはあると思います。

西畑:

勉強は言語が違うので大変ですが、本当にやる気があるんでしたら、こちらに来てからも頑張り抜くことができると思います。そういう高いモチベーションを持っている人には、ハンガリー国立大学はすごくお勧めできます。

川本:

川本です。私も西畑さんと同じような意見ですが、付け加えれば、入りやすいからと言って楽だと勘違いしないでほしいです。入ってからが本当の勝負ですから、入ればいい、と思わないでほしいと思います。

吉成:

たくさんの海外の留学生の人と一緒に勉強するので、国際感覚も養えますし、授業も試験も英語ですので、卒業後に国際的に活躍したいという人にとっては最高の場だと思います。

岩窪:

英語や勉強面で頑張って、予備コースの1年で大学へ上がるための準備がすごくできたという感じがします。予備コースは本当に充実していますので、皆さんにお勧めできます。

日浦:

本当にいろんな人に来ていただいて、一緒に勉強できればいいなと思います。人によっては大変だと感じるかもしれませんが、6年か7年、海外で頑張った人はやっぱり強いと思います。日本を出て初めて、日本って本当に素晴らしい国だというのが必ず分かります。そういう感覚を持っていることは将来、大きな財産になると思います。皆さんには、ぜひ、来てほしいと思います。

石倉:

では、竹内先生、お願いします。竹内先生はチューターをやって頂いていますから、皆さんがお世話になりますし、9月から生理学を教えられるわけでしょう。そういう立場から何か一言お願いします。

竹内:

そうですね。ハンガリー国立大学に進学するというのは、一つの手段であって、その先に何をしたいかというのが一番重要だと思います。

ここでしかつくれない経験もありますし、海外で活躍する医師になりたい、研究をしたいというのでしたら、日本の医学部よりハンガリーの医学部のほうがいいと思います。

石倉:

では、最後に岩尾先生、お願いします。

岩尾:

日本を離れて異なる国で勉強するというのは大変なことだと思います。

しかし、今日の話しを聞いて、時代の流れでしょうか、昔に比べて、海外で学ぶことへの心理的、物理的な壁というか、ハードルが変わってきているという印象を持ちました。

ネットで世界がつながる時代で、移動はしなくても情報は入ってきますが、あえてハンガリーに来て勉強するという事には、価値があると思います。

医学を学ぶのに適した、よい環境を持つ大学であり、学生生活だと思います。ここで得たものを、日本に持ち帰って、日本の社会のために貢献して頂ければと思います。今日はありがとうございました。

ハンガリー医科大学事務局 座談会 インタビュアのご紹介

ハンガリー医科大学事務局理事
岩尾總一郎
ハンガリー医科大学事務局
専務理事 石倉秀哉
国際医療福祉大学大学院教授
北村義浩
セゲド大学チューター
竹内雄一
セゲド大学4年生
日浦とき雄
セゲド大学2年生
斉藤千宙
セゲド大学2年生
西畑摩耶
セゲド大学1年生
川本歩
予備コース生
吉成翔
予備コース生
岩窪瑠南

※学年及び肩書は2016年6月末の時点のものです。