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2013年度入学試験を振り返って

2013年度入学試験における変更点と予想される影響

2013年度入学試験で目を引くのは、岩手医科大学の福岡会場新設、昭和大学・東邦大学・関西医科大学の学費減額です。関西医科大学はさらに、1次会場に東京会場を新設しました。

また、藤田保健衛生大学・兵庫医科大学・埼玉医科大学・東海大学・日本大学では日程の変更による影響が予想されます。

会場新設と学費減額は受験生の増加要因となるものですが、ここに日程変更の要素を加えると、単純にこれらの大学全てで受験者数が増加するとは考えられません。

以下に、2013年度の受験者数の変動を予想します。

藤田保健衛生大学・兵庫医科大学・埼玉医科大学は重複する数が増えました。藤田保健衛生大学は重複校0から2、兵庫医科大学は1から2、埼玉医科大学は1から2、です。特に、藤田保健衛生大学と埼玉医科大学と近畿大学が重複する1月27日は、ほぼ同レベルの中堅校3つが一次試験を行うわけですから、受験者の分散を避けることはできず、中部は藤田保健衛生大学、関東は埼玉医科大学、関西は近畿大学というように、各地域の生徒が地元の大学を受験する構図が予想されます。また、兵庫医科大学は1から2に増えましたが、もともと重複していたのは順天堂大学で偏差値的にすみわけができるレベルの大学だったのが、2013年度は岩手医科大学と杏林大学という、偏差値が近い大学との重複になりました。これらの大学では受験者が分散するため、各大学の受験者数は減少すると予想されます。

一方、東海大学と日本大学では受験者数の増加が予想されます。東海大学は帝京大学の1日目・2日目と重複していたのが東京医科大学と1日だけ重複するだけになりました。また、日本大学は2012年度も2013年度も重複する大学がありませんが、2013年度入学試験では2012年度入学試験に比べて重複が激しいため、併願校を確保するために受験者が殺到する可能性があります。したがって、この2校では受験者数が増加すると予想されます。

2013年度の受験者数の変動予想

岩手医科大学

減少杏林大学・兵庫医科大学と同一日程

2012年度受験日程
1/18 岩手医科大学
2013年度受験日程
1/23 岩手医科大学 / 杏林大学 / 兵庫医科大学

日程変更により関東の人気校である岩手医科大学や関西の人気校である兵庫医科大学と日程が重複したため、他の大学と重複がなかった2012年度よりも受験生が集まりにくいと考えられます。

昭和大学

微増学費減額

2013年度から学費が値下げされ、2012年度入学者の学費2750万円から特待生は6年間1900万円それ以外は2300万円へと減額されます。

特待生は2000万円を切り、学生支援機構の第二種奨学金(月額16万円)を利用すれば6年間でかかる費用は900万円以下となります。そのため国立大学と併願する生徒が集まる可能性が高く、受験者数は増加すると考えられます。

日程上は聖マリアンナ医科大学と重複しますが、受験者のレベルが異なるため、影響は小さいと考えられます。

東邦大学

増加学費減額

2013年度から学費が6年間で600万円値下げされます。旧設大学でもともと人気が高い大学ですので、受験者数が増加することが考えられます。

日程上は川崎医科大学との重複から愛知医科大学との重複に変化しましたが、これは大きな影響はないと考えられます。

関西医科大学

微増学費減額
東京会場の新設

2012年度受験日程
1/28 関西医科大学 / 北里大学
2013年度受験日程
1/26 川崎医科大学 / 北里大学 / 関西医科大学

2013年度から学費が6年間で200万円値下げされ、関西で最も学費の安い大学になります。このため受験者数が増加すると考えられますが、値下げ幅が大きくないため影響は限定的であると考えられます。

日程上は北里大学との重複に加え、川崎医科大学との重複が生じますが、この分の受験者数の減少は、東京会場の新設による受験者数の増加とほぼ相殺すると考えられます。

東海大学

大幅増帝京大学との重複の解消
前半日程の過密スケジュール

2012年度受験日程
2/2 帝京大学 / 東海大学
2/3 帝京大学 / 東海大学
2/4 帝京大学 / 東京医科大学 / 福岡大学
2013年度受験日程
2/2 東海大学 / 東京医科大学
2/3 東海大学
2/4 帝京大学 / 福岡大学
2/5 帝京大学 / 東京慈恵会医科大学
2/6 帝京大学 / 東京慈恵会医科大学

012年度までは2日間の日程のうち帝京大学と1日重複していましたが、2013年度は帝京大学との重複がなくなります。このため、受験者数の増加が考えられます。

また、センター試験後1週間程度の間に行われる一次試験の日程が2012年度より過密になったため、受験生は併願校を2月上旬以降に行われる大学に求めるはずです。このことからも、東海大学は受験者数が大幅に増加すると考えられます。

日本大学

増加前半日程の過密スケジュール

2013年度受験日程
2/8 日本大学

2月10日頃に他大学との重複の無い日程で実施される日本大学は、東海大学と同様に受験者数が増加すると考えらえます。

ただし、日本大学は私立大学医学部のなかでも偏差値が高いので、東海大学ほど多くの生徒は集まらず、やや増加程度であると考えられます。

2013年度入学試験の変更点

 

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