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合格体験記 東京大学理科一類 石橋研太君②

2章 勉強がうまくいっている人へ

 

東京大学苦難の夏を乗り越えた受験生の私は、秋頃には模試でA判定を取れるようになってきました。精神的にも落ち着いてきました。かといって、もうこれで大丈夫だと安心できるわけがありません。自分も、他の受験生に追い抜かされないか、何かミスをしでかすんじゃないか、と心配事は尽きませんでした。かつての私と同じような気持ちの受験生もいることでしょう。

こういう時はなかなかモチベーション維持が難しいものです。いくら不安を感じているとはいえ、D判定などをとっている受験生よりは切迫することはないですし、どこかに気の緩みというものは必ず生じます。その気の緩みに乗じて完全に勉強を放棄してしまっては、切迫して勉強してきた他の受験生に抜かされてしまいます。なんとかして勉強意欲を高いまま保たなければいけませんが、その方法としてはいっそ何かしらの息抜きを導入することをおすすめします。自分の周りの現役合格者には、娯楽を一切断ち切って勉強だけをストイックにやってきたという人よりは、適度に自分の好きなことをやっていたという人の方が多いです。具体的には、勉強の合間に、一旦勉強を止めて数分間何かしらの自分の好きなことを行う休憩の時間を設けるのです。人間の集中力の持続時間などを考慮すると、勉強時間48分間と休憩時間12分間の1時間をセットでこなしていくのが一番良いようですが、そこは個人差があるので自分の脳の疲労具合と相談しながら自分で考えていきましょう。このような休憩を含むことで、勉強の時間は単純な苦痛の時間であるという意識を取り除き、勉強をすることに対していいイメージを持つことで、モチベーションを落とすことなく勉強をすることができるでしょう。休憩の時間に行う娯楽としては、時間になったらすぐに打ち切ることができるものをお勧めします。ちなみに、私は主に漫画を読んでいました。

東京大学この時期の勉強として、勉強が好調ということはおそらくもうすでに基礎が固まっているはずなので、これからは応用的な問題に手を出していくことになるでしょう。応用的な難しい問題を解くにあたってのアドバイスとして、問題に悩む時間をあらかじめ設定しておき、それを超えた時には遠慮なく解答を見るのがいいでしょう。応用的な問題は、たいていなにかしら難しいテクニックを使っているか、何種類かの基本的なことを結びつけているかのどちらかです。そして、天才でもない限りそれらのことは初見では自力で思いつくことはできません。問題に対して時間をかけて悩むというのは勉学においては大変大切な姿勢ではありますが、試験勉強においては効率が悪いです。分からなかったら見切りをつけて解答を見て、その解答を覚えましょう。もちろん、天才的にも自力で解法を思いついた時は、「自分天才!」と内心でガッツポーズしてやりましょう。また、基本がマスターできて安定して点が取れるようになった人にとって一番の失点源となるのは、ケアレスミスでしょう。試験本番に意識してなくそうとしてもなくなるものではありません。ケアレスミス対策として、自分が犯したケアレスミスをそれ専用のノートにまとめて書くというものがあります。模試などで自分がケアレスミスをやった度に、そのケアレスミスの内容に加えてなぜそのミスをしたのかやどうしたらそのミスをせずに済んだかについてをノートに書いていきます。そしてそれをどんどん積み重ねていけば、自分がどういうミスをしやすいのかについて把握することができます。そのノートを模試の直前などに見返せば、同じケアレスミスはせずにすむでしょう。

 

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