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入試変更点が受験難易度に与えるインパクト

倍率は年度ごとに変動しますが、変動の理由は大きく分けて3つあります。それは、「学費減額」「日程の変更」「方式の増加」です。

学費の減額があった場合、その大学の受験生は増加し、その後偏差値が上昇するにつれて徐々に減少します。順天堂大学がその好例です。今では私立医科大学の中で最も学費が安く、国公立なみの難易度を誇る順天堂大学ですが、昔は私立医科大学の中でも中堅レベルでした。学費の大幅な減額により、偏差値が急上昇したのです。

2014年度の入学試験においては、帝京大学が1000万円を超える大幅な学費減額を断行しましたが、これによって受験生は大幅に増加しました。集計の結果はまだ出ていませんが、受験者数の合計が9,000名を突破したと言われています。2013年度の受験者数は5,352名でしたので、大幅な増加となりました。

日程の変更について、その大学の受験生が増加するか減少するかは変更の内容によって変わります。例えば、同じ日に他の大学の試験が1つもなかった大学が、他の大学と同じ日に試験が行われるように日程が変わった場合は、受験生が減少します。逆に、他の大学と同じ日に試験が行われていた大学が、同じ日に他の大学の試験が行われないような日程に変わった場合には受験生が増加します。

また、日程の重複が起こらなくても。川崎医科大学や獨協医科大学など、東京や大阪などに会場を持たない大学の前後に藤田保健衛生大学や聖マリアンナ医科大学のような中堅レベルの大学が移動してきた場合、川崎医科大学や獨協医科大学の受験生は減少します。これは、できるだけ長距離移動したくないという受験生の心理によるものです。また、1月下旬~2月上旬の試験日程に重複が多くなると、後半の日程の大学が人気になります。これは、併願校を増やしたくても増やせなかった学生が流入するためで、2013年度の東海大学・帝京大学・日本大学などがその典型例です。

最後に、後期試験やセンター利用入学試験などの実施により、受験者数が増加することがあります。この場合は倍率が変化したかどうかに注意しましょう。募集人数の枠が広がり、その広がった分を後期試験やセンター利用入学試験として行うような場合には難易度は変化しませんが、一般入学試験の枠を削って後期試験やセンター利用入学試験に回したような場合は、一般入学試験の倍率が上昇し、難易度が高くなります。

 

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