合格体験記 東京大学文科Ⅲ類 K.Fさん②
受験勉強について
三年の春から塾に通いはじめ自習室を利用するようになったので、この頃から勉強時間が増えました。九月の運動会後からはスマホからLINEも消しアプリを最低限にして戦闘体制にはいり笑、学校に6時20分ごろ行き午後補のあとは塾の自習室で10時まで勉強してました。家に帰ってからは勉強はせずに夜ご飯、お風呂、で12時には寝るという規則正しい生活をずっと続けていました。
(ア)センター試験
センターの赤本などは買わず、学校の教材と授業だけで勉強を進めました。
私がセンター試験の英語、化学の暗記部分、社会(世界史・地理) で使っていた勉強方法は、過去問や模試などで間違えたところをノートにひたすら穴埋め形式で書き、答えとなる部分をオレンジのペンで書く、というものでした。これに赤シートを併用してちょっとした時間に暗記し、自分だけの間違いノートを作っていました。
- 【国語】
- とにかく与えられた文章に忠実に従う!思い込まない、話を作らない!ですがこの教科は何が起きるか分かりません。高得点をあてにしないこと。
漢文古文は文法や単語を確実に暗記することを最優先してください。 - 【数学】
- 私は数学の勉強は甘かったたため当日の結果もよくありませんでした。二次試験においても言えることですが、数学はとにかく落ち着くこと!苦手な人ほど「あー次数学だどうしよう」と焦り、普段解ける問題が解けなくなるので、どんなに数学が苦手でも平常心で模試に臨めるようにしましょう。(一番大事なのは平常心で臨めるぐらいの努力をすることですが)
- 【化学】
- 私は化学をずっと放置してたため、ギリギリまで苦しみました。理論化学を放置すると本当に大変なのでせめて理論化学だけでも早めに手をつけましょう。暗記量も多いので直前のつめこみだけでは対応できません。私はゴロなどをスマホで検索したりしていました。
- 【社会】
- 一般に倫理政経は簡単だからと選択を変える人もいましたが、正直どの科目でも努力しないといけないことには変わりません。むしろ世界史のほうが点数が安定しやすいと思います。(あくまで個人の意見)
二次試験で世界史を使う人はセンターでは必ず安定して9割とれるように仕上げておきましょう。
(イ) 二次
東大の二次の問題は本当にいい問題ばかりです。解けば解くほどその科目への理解が深まり、本質を勉強しているような気がします。
また東大の特徴は各科目の配点がそれほど大きくないことだと思います。他の大学ではある一つの科目がずば抜けてできれば他が悪くても合格できる、ということが起こりえますが、東大ではバランスよくどの科目も出来るようになることが大事です。苦手科目を作らないように、とわたしは指導されました。
- 【国語】
- 点差はつきにくいですが、過去問演習を通じて書き方に慣れてください。古漢はあまり難しくないぶん、文法や単語を疎かにしないように。私はゴロゴをセンター直前から愛用しました。二次二週間前ぐらいからは毎日古漢の過去問を一セットずつやり、勘が鈍らないようにしました。
- 【数学】
- 二完を目指したいところです。センターのところでもいいましたが、とれる問題を落とさないよう落ち着いて!
- 【世界史】
- 最低でもセンターの時点で9割に仕上げておきましょう。教科書は少なくとも2回読み、別の教科書も一回は通読しました。私は東京書籍メインでやってましたが、山川をもとに問題が作られることも多いので山川をメインにするのもいいと思います。
- 【地理】
- 知識ではなく理論が問われますが、過去問演習が有効です。資料集を買うことをオススメします!私は買いませんでしたがあるのとないのとでは知識量が変わります。
- 【英語】
- 英語は点数がとりやすいので落としてはいけません。得意な人は90点越えを目指しましょう!三桁とれるとだいぶ楽です。リスニングはイギリス英語にも慣れておくといいかもしれません。英作文や要約は先生に添削をお願いしましょう。勉強法としては、長文でもリスニングでもなんでも、知らない単語や表現に出会ったらノートに汚くてもいいので、書きつけ覚えるといいです。構造が複雑な文もまるごと覚えると、あとから文法がついてきます。