Vol.9 東海地方 国立大学医学部&東京大学・京都大学 理系学部
(医学部除く)進学ランキング
(1) 国立大学医学部合格者数ランキング(2014年度入試結果)
学校名 | 地域 | 卒業生数 | 国立大学医学部 合格者数 2014年度 |
国立大学医学部 合格者数 2013年度 |
|
---|---|---|---|---|---|
1 | 東海 | 愛知 | 418 | 114 | 101 |
2 | 南山 | 愛知 | 382 | 47 | 46 |
3 | 高田 | 三重 | 523 | 38 | 39 |
4 | 浜松北 | 静岡 | 428 | 33 | 30 |
5 | 旭丘 | 愛知 | 324 | 33 | 34 |
6 | 滝 | 愛知 | 344 | 33 | 31 |
7 | 岐阜 | 岐阜 | 358 | 32 | 30 |
8 | 岡崎 | 愛知 | 381 | 29 | 22 |
9 | 静岡 | 静岡 | 324 | 19 | 16 |
10 | 四日市 | 三重 | 358 | 15 | 18 |
11 | 大垣北 | 岐阜 | 320 | 12 | NODATA |
12 | 菊里 | 愛知 | 356 | 12 | NODATA |
13 | 津 | 三重 | 357 | 12 | 11 |
14 | 刈谷 | 愛知 | 359 | 11 | NODATA |
15 | 時習館 | 愛知 | 315 | 11 | 18 |
16 | 明和 | 愛知 | 354 | 11 | 11 |
17 | 一宮 | 愛知 | 359 | 10 | NODATA |
東海地方の国立大学医学部合格者数では、東海高校がダントツのトップで2013年の101人から10名以上増やして114人となりました。しかし、東海地区は私立有利とは言えず、上位私立高校と公立高校がしのぎを削っています。
上位3校は東海、南山、高田と私立高校が占めていますが、その下には浜松北、旭丘、岐阜、岡崎、静岡、四日市・・と各学区で有名な公立高校が並んでいます。
特に、3位~8位30人前後で余り大きな差はありませんから、いつ順位の変動があってもおかしくありません。
では、次に、これを卒業生数との割合でみてみましょう。
(2) 国立大学医学部合格者割合ランキングTOP15(2014年度入試結果)
学校名 | 地域 | 卒業生数 | 国立大学医学部 合格者数 |
国立大学医学部 合格者割合 |
|
1 | 東海 | 愛知 | 418 | 114 | 27.3% |
2 | 南山 | 愛知 | 382 | 47 | 12.3% |
3 | 旭丘 | 愛知 | 324 | 33 | 10.2% |
4 | 滝 | 愛知 | 344 | 33 | 9.6% |
5 | 岐阜 | 岐阜 | 358 | 32 | 8.9% |
6 | 浜松北 | 静岡 | 428 | 33 | 7.7% |
7 | 岡崎 | 愛知 | 381 | 29 | 7.6% |
8 | 高田 | 三重 | 523 | 38 | 7.3% |
9 | 静岡 | 静岡 | 324 | 19 | 5.9% |
10 | 四日市 | 三重 | 358 | 15 | 4.2% |
11 | 大垣北 | 岐阜 | 320 | 12 | 3.8% |
12 | 時習館 | 愛知 | 315 | 11 | 3.5% |
13 | 菊里 | 愛知 | 356 | 12 | 3.4% |
14 | 津 | 三重 | 357 | 12 | 3.4% |
15 | 刈谷 | 愛知 | 359 | 11 | 3.1% |
16 | 明和 | 愛知 | 354 | 11 | 3.1% |
17 | 一宮 | 愛知 | 359 | 2.8% |
※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。
高田高校が3位→8位と急降下した以外は、ほぼ順位の変動がありません。国立医学部に限っていえば、東海地方で最も合格者割合が高いのは東海高校で、27%約3.7人に1人が合格するという高い割合を誇っています。
次はここに、東大・京大理系学部合格者数を加えてみましょう。東大・京大理系学部合格者数を合わせた数字を考えるのは、東大・京大理系学部に進学できる学力があれば、地方国立大学の医学部は十分合格可能であり、従って、これらの選択肢をえらんだ学生は、国立大学医学部に入ろうと思えば入れた学生だと考えられるからです。
(3) 国立大学医学部+東大・京大理系学部合格者割合ランキングTOP15(2014年度入試結果)
学校名 | 地域 | 卒業生数 | 国立大学 医学部 合格者数 |
東大・京大 理系 (医学部 以外) 合格者数 |
国立大学 医学部 +東大・ 京大理系 |
国立大学 医学部 +東大・ 京大理系 合格者 割合 |
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---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 東海 | 愛知 | 418 | 114 | 32 | 146 | 34.9% |
2 | 旭丘 | 愛知 | 324 | 33 | 36 | 69 | 21.3% |
3 | 岡崎 | 愛知 | 381 | 29 | 34 | 63 | 16.5% |
4 | 海陽 | 愛知 | 94 | 3 | 12 | 15 | 16.0% |
5 | 南山 | 愛知 | 382 | 47 | 10 | 57 | 14.9% |
6 | 岐阜 | 岐阜 | 358 | 32 | 19 | 51 | 14.2% |
7 | 滝 | 愛知 | 344 | 33 | 13 | 46 | 13.4% |
8 | 浜松北 | 静岡 | 428 | 33 | 16 | 49 | 11.4% |
9 | 一宮 | 愛知 | 359 | 10 | 25 | 35 | 9.7% |
10 | 四日市 | 三重 | 358 | 15 | 15 | 30 | 8.4% |
11 | 時習館 | 愛知 | 315 | 11 | 15 | 26 | 8.3% |
12 | 高田 | 三重 | 523 | 38 | 5 | 43 | 8.2% |
13 | 明和 | 愛知 | 354 | 11 | 15 | 26 | 7.3% |
14 | 刈谷 | 愛知 | 359 | 11 | 14 | 25 | 7.0% |
15 | 静岡 | 静岡 | 324 | 19 | 3 | 22 | 6.8% |
16 | 大垣北 | 岐阜 | 320 | 12 | 8 | 20 | 6.3% |
17 | 津 | 三重 | 357 | 12 | 10 | 22 | 6.2% |
18 | 菊里 | 愛知 | 356 | 12 | 3 | 15 | 4.2% |
※合格者割合は文系を含めた全校生徒数に対する割合です。特進クラスや選抜クラスのような特定のクラスを考えた場合は必ずしもこの順位通りにはなりません。そうしたクラスについては、学校説明会、あるいは地元の進学塾などにお問い合わせください。
ここでも、東海高校が東海地方の1位の座を守りぬきました。一方、南山、高田など国立大学医学部のトップ3に入っていた学校滑り落ち、変わって旭丘、岡崎がTOP3に入っています。
また、新勢力の海陽高校が4位に躍り出てきました。海陽高校は学年人数が100名以下の小規模な高校(東海高校は400名程度、南山高校は350名程度)のため、合格者数では他の高校に勝つことができませんが、全寮制6年間の非常にきめの細かい指導により、高い合格率を達成しています。
さて、東海地方で気を付けなくてはいけないのは、東海高校や南山高校です。東海高校は高校2年生の最初にクラス振り分けがあり、進学クラスのA群と進学クラスではないB群に振り分けられます。この2つのクラスはテキスト、教師ともに異なり、A群は国立医学部を含む難関大学に数多く合格させる一方で、B群の進学実績は大きく後れを取っています。
従って、東海高校に入学した後は、A群に入るための努力を続ける必要があるのです。
次に、南山高校です。南山高校は男子部と女子部に分かれており、法人としては同じですが、中学入試も教師もカリキュラムも校舎も別の全く異なる高校です。また、47名の国立大学医学部入学者のうち、男子部は3名、女子部が残りの44名を輩出しています。この傾向はこの年だけではなく、毎年続いている傾向です。つまり、男子部と女子部は学力の面で大きな差があるのです。
他にも、東海高校の中学入試組と高校入試組は雰囲気が異なる、高校入試組は中学卒業までのカリキュラムのスピードが遅いため中学入試組の上位層に追いつくのが大変、などの注意点があります。
このように、単にデータだけを見るのではなく、お子様が通われるコースでの6年間あるいは3年間はどのようなものであるかを調べておく必要があります。