福島県立医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | |||
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ||
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | |||
バイオテクノロジー | ||||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | |||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ||||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ||
動物の反応と行動 | ||||
植物の環境応答 | ||||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ○ | ○ | ||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 | ○ |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 24 | 24 | 23 |
解答平均時間 | 2分30秒 | 2分30秒 | 2分35秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で23~24問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」からの出題が目立つ。生物多様性と集団遺伝の融合問題なども見られる。
2017年ではヒトの目の問題、原尿生成量や腎臓への流入血液量を求める問題、河川の自然浄と富栄養化に関する設問。2016年では、好気呼吸の問題、生物の進化と系統、生物多様性と遺伝子頻度の問題。2015年には性決定様式と伴性遺伝に関する問題、生存曲線と生命表の問題が、それぞれ出題されている。
大半が記述で、データをもとに生命現象の説明を問うている。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①ハーディ・ワインベルグの法則の計算方法を正確に覚えておく必要がある。伴性遺伝を絡めて遺伝子頻度についても理解を深めておこう。
②好気呼吸の各段階を正確に記述できるようにしておこう。データから原尿生成量や腎臓への流入血液量を求めるなど、計算問題対策もすること。
③生存曲線と生命表の内容について正確に理解しておこう。ハーディ・ワインベルクの法則を活用して、遺伝子頻度を求める問題もある。計算問題への即応力も必要である。
④血液全般に関しての知識を身につけておく必要がある。
⑤生物の進化と系統は、教科書の内容を忠実に理解しておこう。