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私立大学医学部入試の動向(2016年6月)

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 推薦入試センター一般合計
年度募集人数志願者数募集人数志願者数募集人数志願者数募集人数志願者数
2016 406 2,667 223 12,212 2,605 91,865 3,234 106,744
2015 405 2,700 206 12,651 2,819 90,084 3,430 105,435
2014 393 2,558 207 13,919 2,514 89,324 3,114 105,801
2013 383 2,258 190 12,222 2,522 77,842 3,095 92,322

※AO、編入等の数字は含まない、学校公表の数値に基づいて計算

2006年ごろから急増した、私立大学医学部の志願者数も、2014年度に10万人を超えてから頭打ちとなり、2016年度入試の志願者総数は106,744名でした。

もともと、私立大学医学部の志願者数が急増したのは、1970年代に新設医科大学が相次いで建設され、1978年ごろから医師国家試験の合格者数を段階的に増加させた(1977年4937人→1984年8449人)ことにより、医師の数が増加し、その増加した医師の子弟が医師になるべく医学部に殺到したことが大きな原因でした。

(1980年に24歳で医学部を卒業、1986年に30歳で結婚し、2年後に出産すると子供の年齢は2006年に18歳となり、医学部受験者数が急増し始めた時期と一致します。)

さらに、受験者数が増えたことにより、それまで40後半~50程度だった私立医科大学の偏差値が急騰し、軒並み60を超えるようになって、「医学部に入るなら浪人が当たり前」という状態になり、同じ人が何年も受験するようになったことも、受験者数増加の原因となりました。

年度合格者数年度合格者数年度合格者数年度合格者数
1947年1515人1965年3034人1983年7914人2001年8374人
1948年1768人1966年3078人1984年8449人2002年7881人
1949年4677人1967年3048人1985年7542人2003年7721人
1950年7097人1968年6544人1986年7951人2004年7457人
1951年7425人1969年3347人1987年8573人2005年7568人
1952年5248人1970年3741人1988年7854人2006年7742人
1953年3252人1971年3723人1989年8829人2007年7535人
1954年3112人1972年3963人1990年7862人2008年7733人
1955年3481人1973年4146人1991年8256人2009年7668人
1956年3459人1974年4076人1992年7988人2010年7538人
1957年2932人1975年4295人1993年8698人2011年7686人
1958年3043人1976年4643人1994年7982人2012年7688人
1959年3260人1977年4937人1995年7930人2013年7696人
1960年3218人1978年5562人1996年8088人2014年7820人
1961年3231人1979年6003人1997年7843人2015年8258人
1962年3108人1980年7087人1998年7806人
1963年3102人1981年7253人1999年7309人
1964年3127人1982年7497人2000年7065人

1994年に8698人でピークになった後、医師国家試験合格者数は7000人~8000人で安定して推移しています。

このような背景に加えて、2015年度から実施された新課程入試により、2016年度は全医学部が出題範囲を一斉に新課程に切り替えたことから、2014年度は、現役生・浪人生が手堅い受験に走り、成績が十分でなければ、偏差値の高い医学部ではなく、他学部の受験に切り替える動きが出ました。そのため、2015年度、2016年度は浪人生が比較的少ない状態が続きました。

このような、医師数の増加によるボーナス期間が終わったこと、浪人生が受験しにくい状況が、2014年度からの志願者数の頭打ちにつながったと考えられます。

では、今後の予測ですが

2018年度にセンター試験が廃止になり、2019年度から新学力テストに切り替わります、この試験はまだ未知数で、どのような傾向になるか全く不明です。おそらく切り替わって1~2年の間は、2018年度のセンター試験の得点を有効にする救済措置が行われると考えられますが、そうだったとしても、国立大学医学部の受験は、よほど自信がないと難しいでしょう。

また、2014年度に帝京大学が約1100万円の学費減額、2017年度には藤田保健衛生大学が約600万円の減額に踏み切るなど、私立大学医学部の値下げ競争が始まっていることから、従来、私立大学医学部を視野に入れていなかった層も今後は受験してくると考えられます。

このようなことから、そのため、2018年度、2019年度は私立大学医学部志願者が大幅ではないにせよ、増加すると考えられます。

少子化のため、長期的には医学部志願者数も減少すると考えられますが、社会がよほどの経済危機に直面して、国民の多くが資産を失わない限り(たとえば、終戦直後の預金封鎖のようなことが起こらない限り)、あと数年は、受験者数が減少に転じるということはないと考えられます。

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