札幌医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ||
生物の体内環境の維持 | ○ | |||
呼吸 | ○ | ○ | ||
光合成 | ○ | |||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ||||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ||
動物の反応と行動 | ○ | ○ | ||
植物の環境応答 | ○ | |||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 | ○ |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
---|---|---|---|
小問数 | 22 | 22 | 22 |
解答平均時間 | 2分40秒 | 2分40秒 | 2分40秒 |
過去3年間をみると出題数は小問でいずれも22問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「遺伝情報とその発現」は毎年出題されており、その内容は、タンパク質合成の過程、染色体、遺伝子頻度と幅広い。大半が記述で100字程度にまとめる設問が2問出題される年もある。
2017年は、花芽形成と発芽の調節、刺激の受容と反応、ショウジョウバエの染色体、ミトコンドリアについて。2016年は、酸素解離曲線の計算、対立遺伝子、体液としての血液、相同染色体、生物群集と生態系。2015年は、光合成のしくみ、タンパク質の合成過程、ニューロンとその興奮、イモリの発生を問う設問などが、それぞれ出題された。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①遺伝情報とその発現は、ハーディー・ワインベルグの法則を使う内容が出題された。計算方法を正確に覚えておく必要がある。日頃から生命現象について、その背景への理解に努めよう。
②刺激の受容と反応については、筋収縮のしくみを正確に説明することができるようにし、グラフや図表から個体群内の個体間の関係などについて、記述できるようにしておこう。
③呼吸や光合成については、その仕組みを理解するとともに、C3植物C4植物CAM植物の相違や特徴について正確に記述できるようにしよう。また、生命現象の背景について記述できる力量を身につけよう。