化学[化学基礎・化学]基礎問題精講
- 出版社
- 旺文社
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 鎌田真彰・橋爪健作
- 難易度
- 入試基本~標準:基礎問102問、演習問題4問
書評
基礎問102問、演習問題4問からなる問題集。基礎と書いてあるが、入試の基礎の意味で、実際は入試問題を中心に構成されている。らくらくマスターや必修性ノートから駿台理系標準問題集や重要問題集に取り組む前段階としてつなぎに使うと良いだろう。
この問題を医学部受験に使うのは余り現実的ではない。確かにこの問題集レベルの問題も出題されるし、金沢医科大学のような短答問題には通用するが、それにしても問題数が少ないため、演習不足になるだろう。
しかし、基本問題集からのつなぎとしては妥当な問題数なので、夏休みまでに完成させて夏休み以降は駿台標準問題集や重要問題集に取り組むというタイムスケジュールが良いだろう。
本書は、とにかく解説が丁寧になされており、この解説をしっかりと理解することによって、やや複雑な問題の組み立て方や、計算方法の整理、知識の整理などをすることができる。また、改訂版になって少し改善されたものの、無機化学はやや弱い。ただ、それも基礎問題と本格的な入試勉強との橋渡しという位置づけであれば、それほど問題にはならないだろう。
目次
第1章:理論化学
- 1:物質の成分と元素(必修基礎問1問、実戦基礎問1問)
- 2:物質の構成粒子(必修基礎問4問)
- 3:物質量(必修基礎問2問)
- 4:化学結合と結晶(必修基礎問7問、実戦基礎問3問)
- 5:気体(必修基礎問7問、実戦基礎問1問)
- 6:溶液の性質(必修基礎問4問、実戦基礎問4問)
- 7:化学反応と熱(必修基礎問3問、実戦基礎問1問)
- 8:酸と塩基(必修基礎問6問、実戦基礎問3問)
- 9:酸化還元反応(必修基礎問6問、実戦基礎問2問)
- 10:反応速度と化学平衡(必修基礎問3問、実戦基礎問3問)
第1章演習問題2問
第2章:無機化学
- 11:金属イオンの検出と分離(必修基礎問2問、実戦基礎問2問)
- 12:気体の発生(必修基礎問1問、実戦基礎問1問)
- 13:工業的製法(必修基礎問3問、実戦基礎問2問)
第2章演習問題1問
第3章:有機化学
- 14:有機化合物の特徴と構造(必修基礎問3問)
- 15:脂肪族化合物の性質と反応(必修基礎問5問、実戦基礎問2問)
- 16:芳香族化合物の性質と反応(必修基礎問4問、実戦基礎問3問)
- 17:天然化合物と合成化合物(必修基礎問5問、実戦基礎問7問)