Z会数学基礎問題集 チェック&リピート 数学 I・A/II・B/III
- 出版社
- Z-KAI
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 亀田隆、高村正樹
- 難易度
- 教科書章末問題~入試基本問題
書評
教科書レベルと入試レベルをつなぐ問題集。IA・IIB・IIIの三冊に分かれている。教科書を一通りマスターした人が、入試の基本レベルの問題をすらすらと解けるようになるために使う。
「チョイス数学演習」より問題が簡単で、定型的なものが多いが、入試問題独特のひねりがあるため、教科書事項をしっかりマスターしていないと振り回されることになるだろう。1冊あたりの問題数が250問程度と多いが、軽いひねりのある問題をどんどん解いていく、というイメージで使う。問題が多すぎて散漫になりそうな人は「10日あればいい2015大学入試 短期集中ゼミ数学」で代用できる。
繰り返し練習することで、大学入試問題特有の問題設定や場合分けなど、多くの受験生が不得意とする問題形式に慣れることができる。入試問題に入る前の導入書と並行して使うと良い。
取り組む時期は高校3年生の春または2年生の冬に始めて、高3の夏休みが終わるころまでに一通り終わらせたい。
この本をマスターすると、計算能力や場合分けを処理する能力が飛躍的に向上するため、入試問題を完答するまでの時間や、導入書を読む速度が早くなる。
また、中堅私立大学医学部のように、それほど難しくはないが、少しひねられた問題を限られた時間内に解かなくてはいけないような試験をする大学を受験する人は、解答のスピードアップのため、手にしたい問題集の一つだ。