佐々木隆宏の整数問題が面白いほどとける本
- 出版社
- 中経出版
- 種類
- 参考書・講義調
- 著者
- 佐々木隆宏
- 難易度
- 教科書例題~入試標準問題
書評
整数問題は体系的に解説している本が少ないため不得意な人が多いが、この本は大学入試で必要な整数の解法は高級なものを含めてほぼ網羅している。
各章にテーマを持たせ、基本を手厚く解説している一方で、難関大学の受験を念頭に置いてやや高級な解法も収録されている。問題のレベルは教科書から入試の標準レベルまでで少し物足りない。
難関大学の受験を考えている人は、この本をマスターし、整数問題の解法が理解できた後、「大学への数学マスターオブ整数」や安田亨先生の「2週間で完成! 整数問題」などを使って整数の考え方の理解を深め、難易度の高い問題まであたっておけばこの分野でライバルに差をつけることができるだろう。
難関大学の受験は考えていない、と言う人は、教科書だけでは足りない大学入試攻略整数や入試過去問で演習をしておけば十分だ。
ただ、そもそも整数問題が出ない大学もあるので、そういった人はあまり深入りせず、万が一のために本書だけで終わらせておいた方がいいだろう。
問題数の不足は、Z-KAIの「SPEED攻略10日間 数学 場合の数と確率」などで補えばよい。