医学部受験を考えている人は多いと思います。医学部は、競争が激しい学部の一つです。ここでは、医学部合格のために私が何を一年間してきたかを皆さんに紹介します。必ずしも、最良の戦術ではないと思いますが、今の勉強法や姿勢を考え直す意味もこめて読んでいただきたいと思います。

受験全般に関して

名古屋大学医学部医学科 山森 惇士君

これから、医学部受験生としてこれだけは、知ってほしい3つのことを紹介します。

  • 高1,2のうちに、英数国の標準的な学力は身に着ける。
    ⇒学校の勉強を先取りしていくのがおすすめ。高2のうちに高3の内容までおさえておくのがベスト。

  • 高3で、英数国の入試問題を解く練習をして、理科の基礎を夏までに固め、そして夏休みから入試問題を解く練習をする。
    ⇒入試問題を解けるようにするのが高3の一大目標!そのために定期的に知識を補強するのも忘れずに。基礎の仕上がりが早ければ、過去問演習を早めにしてもよいでしょう。

  • 得意科目であっても学習を怠らない。決して慢心しない。
    ⇒私も得意科目の英語の学習を怠ったがために、夏に学力が急落しました。毎日、攻める気持ちを忘れずに得意科目にも時間を配分しましょう。 また、謙虚に勉強に取り組むこと。無駄なプライドは足かせにしかなりません。

合格までにしてきた勉強、勉強法

すべての教科において、新傾向の問題を解く練習と類型的問題を解く練習をバランスよく行うことをお勧めします。勉強のポイントは

  • ①計画を立てて、
  • ②すべきことを明確にして、
  • ③簡単な課題から一つずつこなしていくこと

です。①②については、誰しも耳にすることだと思います。しかし、最後のポイントについては意外に盲点であるように思います。自分が解ける問題を先にすべて解いてしまって、次に自分にとってやや難しいものを解き、最後に難問を解くのが効率的であると思います。この方法のメリットは、短時間にたくさんの単元の問題に触れることができるという点にあります。

英語

文法は文法問題集を用いて知識を整理しました。この時、問題として掲載されている英文の意味が瞬時にとれるような練習も加えることで、長文問題を読む速さや文法問題を解くスピードも格段に上昇します(たとえば、センターの文法問題程度なら、一問あたり数秒で解答できるようになります。)

単語を覚える際は、発音も合わせて覚えることで、いわゆる発音、アクセント問題への対応が可能です。文法や単語は、何か入試レベルのものを一冊こなしましょう。

文法や単語で英語の体力を養ったら、英文和訳を扱った問題集を一冊程度消化して、次に、どんどん英文を読んで、問題を解いていくのがおすすめです。自由英作文の場合は、自分の意見⇒理由⇒具体例のスタイルに沿って書いていきましょう。力がついてきたら、長文読解で読む英文から書き方のスタイルを盗んでみるのもおすすめします。英作文は和文英訳でも、自由英作文でも、量より質を重視してとりくんでください。学んだ表現やテクニックはノートにまとめておいて、入試直前期に見直せるようにしておくことが重要です。

おすすめ参考書 : 英語

英文法語法問題1000 桐原書店 
文法問題のツボがわかる
DATABASE5500(単語帳) 桐原書店 
志望校によっては、全部覚えなくともよい。
基礎英文問題精講 旺文社 
英文読解の初めの一歩に。
英語長文問題精講 旺文社 
英語が得意な人向け。英文の内容は面白い。