数学

私は数学に関しては、典型問題は解けても、応用的なものになると、あまり解けなくなってしまっていたので、あまり参考になるようなことはかけませんが、しいて言えば、計算力と思考力の二つを訓練する練習が効果的だと思います。計算力に関しては数学の計算練習用問題集を活用することで、それまで、6割程度しかできなかったセンター数学が9割~8割後半に伸ばすことができました。思考力に関しては、典型問題が解けるようになったら、演習問題を、じっくり時間をかけて解きました。応用的な問題では、発想がいるものと、実験を行って問題の規則性を見出すものがありますが、どちらもじっくりと問題に取り組む経験の差がものを言います。こうした練習を積んだことで、今年の防衛医大の難化した数学においても計算量が多い問題も解け、やや応用的な問題も式変形を考え付くことができました。

おすすめ参考書 : 数学

FOCUS GOLD 啓林館 
これで、しっかり基礎固め!
数学IIIスタンダード演習 大学への数学 
数学IIIの入試レベルの学力の育成に!
数学の計算革命 駿台文庫 
受験数学の計算力が鍛えられる!

化学

化学は、高校3年生が始まった時点でやや基礎力に不安が残っていたので、学校から配られた「化学重要問題集」を用いて、標準的な問題を解けるように訓練しました。その際に、この文の最初に紹介した、易しい問題から消化する方法を実行したので、夏休み前にはほぼマスターすることができました。夏休みは、標準的は化学の問題集をもう一冊こなし、重要問題集の理解度を確認しました。その後は旧帝大の化学の過去問を解き、演習を積みました。入試理科においては演習を重ねて慣れることがとても重要なので、理解すべきことを理解したら、どんどん演習を積みましょう。特に有機化学の構造決定の問題などは、問題文のヒントを素早く読み取る力がいるので、演習が欠かせません。たとえば、「芳香族化合物Aがあり、加熱することにより化合物Bとなった。」であれば、Aにはフタル酸のような構造があるかもしれないと推測できます。また、医学部の化学は計算量や問題量が膨大なことが多いのでどの問題から解くかという本番戦略も考えました。経験上、類型的な問題が多い、有機化学から解き、煩雑な計算がある理論化学を後回しにするのをお勧めします。

おすすめ参考書 : 化学

重要問題集 数研出版 
まずはこれをこなすこと。
標準問題精講 旺文社 
重問の内容の理解度をチェックできる。

生物

生物は、高校3年の一学期は、学校でくばられた「NEW・GLOBAL生物」という問題集をとき、典型的な問題をマスターしました。その際に、生物用語を説明する「知識論述」の問題を何度も解き、解答に入れるべき要素を覚えました。文字数にもよりますが、たとえば、ナトリウムポンプならば、「能動輸送、ナトリウムとカリウムのイオン受容体、ATP分解酵素の位置する場所、機能」といったところです。2学期からは、生物の「考察問題」にとりくみました。この時も旧帝大の問題を中心にひたすら演習を重ねました。入試問題の演習では、論述問題の解答の言い回しを覚えて、簡潔な解答を作る練習を意識しました。たとえば、「あるタンパク質Aが胚発生時に、胚の内部に拡散して、その濃度に応じて、器官を誘導する」を表現したいなら、「タンパク質Aは胚に対して濃度依存的に作用して…」のように表現するのがよいでしょう。

おすすめ参考書 : 生物

NEW・GLOBAL生物 東京書籍 
まず、これで基礎力を充実させよう!論述演習もできる。
標準問題精講 旺文社 
入試生物のテーマが理解できる。NEW・GLOBALの後に。
生物考える問題100選 駿台文庫 
初見の考察問題を攻略したい人向け。一題ずつじっくり演習しよう。
理科全般 全国大学入試問題正解 旺文社 
時間を測って解いたり、攻略したいテーマを選んで解いたりするなど利用方法はさまざま。