田中 克典

新年となり、私立大学医学部受験まであと半月に迫りました。とはいえ、受験のその日まで1点でも多く取るための努力をすることが非常に大切です。

医学部受験に詳しい富士学院名古屋校田中先生に、直前期の化学の勉強法について伺いました。

――新年あけましておめでとうございます。という時期になりました。一般的にはおめでたい時期なのですが、受験生にとっては焦りが出てくる時期ですね。

田中: あけましておめでとうございます。そうですね。受験まで残りわずかになりました。しかし、ただ焦るのではなく、最後まで点数を伸ばすためのベストな取り組みについて考えてみましょう。

化学は理論分野、無機化学分野、有機化学分野と大きく3つの分野に分かれますが、特に今からの時期に関しては有機化学分野に力を入れるべきです。特に、アミノ酸、タンパク質、糖類などの天然高分子化合物の分野をしっかりやっておくとよいでしょう。

――なるほど。取り組むべき理由のようなものは何でしょうか。

田中: 理由として、糖類、タンパク質に関する問題はほとんどの医科大学で出題されるなど、非常に出題頻度が高いことがあげられます。その一方で、この分野は市販の問題集では掲載されている問題数も少なく、十分な準備が難しい分野です。特に現役生の場合は、高校のカリキュラムの構成上,授業で駆け抜けてしまったという場合も多いので、弱点になっている場合が多いです。

配点が大きい分野ですので、正解できればリードにもなりますし、他教科でのミスを取り返すチャンスにもなります。しかも、難易度の高い分野ではなく、すぐに得点源に変えることができる即効性の高い分野です。

――すると、どのように対策をすればいいでしょうか。また、特に大切な分野があれば教えてください。

田中: 医学部の過去問を中心に取り組むべきだと考えています。分野としては、アミノ酸やたんぱく質の代表的な検出反応、アミノ酸の等電点の計算や取り扱い、各種糖類の性質、多糖類の単糖同士の結合の構造、ポリペプチドの構造推定などを中心に学習、演習をすると良いでしょう。

用語だけではなく、計算もしっかりと取れるようにしておくことが大切です。計算問題は模試などの結果を見てもほとんどの生徒が正解できていません。

――ありがとうございます。無機化学や理論化学についてはどうでしょうか。

田中: 無機分野についても、今から取り組むべきことはあります。金属イオンの沈殿や錯イオンの式などは一覧表などで覚えている人が多いですが、実際の入試問題では、実験操作の中での化学反応式を書かされる場合が多いです。(下線部を化学反応式で表せ。という出題ですね。)気体の発生などの問題でも同様のことが言えますが、せっかく覚えたにも関わらず、点数にならないということがおこってしまいます。最後の詰めをしっかりとやっておきたいところです。

理論分野に関しては,範囲が広いこともあって,狙いを絞ることが難しい分野です。しかし、結果的にその年毎のトレンドのようなものが存在します。

医学部入試の場合は、複数の大学を受験することが多いのではないかと思いますが、過去の受験生に感想を聞くと、一番ショックなことは、同じような問題が複数の大学で出題されて、もう出ないだろうと放置していたら何度も失敗を繰り返してしまったことであったと言います。

事前の準備は万全にしておきたいところではありますが、複数回の受験機会がある人は受験期間の中でも弱点を補強していくことが大切です。

――ありがとうございました。

【取材協力】:医学部受験 富士学院

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