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プレゼント企画第二弾

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若手医師のためのキャリアパス論―あなたの医師人生を10倍輝かせる方法

若手医師のためのキャリアパス論―
あなたの医師人生を10倍輝かせる方法
(2016年発刊:メディカルレビュー社)

本書は、医師のキャリア論として初めて、実体験の羅列でも、単なる情熱でもない、目標達成のための普遍的な法則を提示した本です。

噛み砕かれた書き方で、高校生にも読みやすく、狭い受験の世界から、ふっと目線を上げたいときに読むのに最適です。

プレゼント部数

先着40部
プレゼントは終了いたしました。

こんな人へ

  • 受験勉強に疲れて、やる気の出ない人
  • 偏差値が高い事だけが勝ちだと思ってしまっている人
  • 受験勉強をやりつくしてしまって、将来のことを知りたくなった人
  • その他、志を持っていきたいと思っているすべての人

本書は、聖隷浜松病院小児神経科主任医長で、若手医師のキャリア教育に携わる岡西徹先生が、医師としてのキャリアについて書いた本です。

本来は若手医師、あるいは医学部生など、医学部受験を突破した後の人に向けた本ですが、語られているキャリア論は、受験生を含む、どのステージの人にとっても、重要な示唆を含んでいます。

また、医師の仕事とは何か、そして、医師になってからとなる前の目標の立て方や学び方の違いを知り、それに思いを馳せることはみなさんにとって非常に有益であると思います。

医学部に入る前の受験生には少しわかりにくい部分もあると思いますが、本書を読み、自分自身の将来の姿を(もちろん仮でよいので)思い浮かべ、しっかりと学んで医学部に入り、立派な医師となることを祈っています。

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本書の紹介をする前に、医学部卒業後の皆さんのキャリアについて簡単に説明しておきます。

医学部6年を卒業し、医師国家試験を取得すると、医師としての肩書を手に入れることができますが、まだ診療の舞台に立つことはできず、2年間の初期臨床研修を修了してやっと保険診療の出来る医師としての資格を得ることになります。

このような制度になったのは2004年と比較的最近で、それまでは医学部を卒業すると卒業した大学の医局に入り、医局から病院に派遣されるというのが普通でした。このころは、医局を離れると、大きな病院(少し大雑把な表現ですが)に就職することが難しく、就職できても良いポストに就いたり、良いテーマの研究をするのが困難でした。

現在の制度では、初期臨床研修病院を自分で選ぶことができ、医局に縛られることなく、自由に卒業後の進路を選ぶことができるようになったのです。

しかし、自由であるということは、すべてを自己責任で背負うということです。自分の生き方を決め、自分の目標がどのようなものかを決め、それを達成しなくてはいけません。

本書は、このような世界において、どのような目標を持つにせよ、それを達成し、自分の人生を輝かしいものにするために必要な考え方や生き方が凝縮されています。

そして、その方法とは、決して医師の世界だけに通用する考え方ではなく、すべての世界に通用する普遍的な考え方です。

本書は内容的に大きく3部に分かれています。

1部は医師の仕事とは何かという定義づけがなされており、その中で、自分の立ち位置をどのように把握するかということが書かれています。

2部はキャリアの考え方について書かれています。Only oneとはどこかの世界のNumber oneであり、それがどこの世界であれ、それを目指すべきだということが書かれています。そして、高校では偏差値という単一の指標で優劣が決まったのに対し、医師になってからは指標が複数になり、どの世界の指標を用いるかによって優劣が決まらないという状況になることが指摘されています。

そして、Only oneとなるために、どのように考え、行動するべきかの指針を示したのが3部になります。

しかし、著者は、この中で、どれほど綿密に計画を立ててみたところで、長い年月の間に起こる偶然の出来事によってその計画は上手くいかなくなると指摘しています。

偶然の出来事は、人生において常に起こっていて、我々はそれによって常に計画を変更しています。皆さんも、経験があるはずです。そして、この偶然は、ある人には幸運としてとらえられ、ある人には突然の不幸としてとらえられます。

では、偶然の出来事を幸運と認識できるようになればどうでしょうか。普通であれば挫折するような出来事も、考え方とそれまでの準備によって幸運に変えられるとしたら、人生はより豊かで素晴らしいものになり、目標を達成する確率はずっと上がるのではないでしょうか。

そこで、著者は、スタンフォード大学のクランボルツ教授の提唱した計画的偶発性を紹介しています。計画的偶発性は、偶然の幸運を逃さずにとらえるために必要な行動の指針となるもので、実例を挙げながら噛み砕いて解説しています。

次に、著者のオリジナルである3年・7年・20年理論を提唱しています。これは、目標の立て方で、20年後の目標をなんとなく、7年後の目標を大まかに、3年後の目標を具体的に立てる事によって、計画的偶発性をより実践的に行うことができるというものです。

本書に書かれている内容は、医学部生あるいは若手医師に向けたものですから、高校生や浪人生の皆さんが読んでも、理解しにくい部分やぴんと来ない部分も多いと思います。それでも、本書を皆さんに紹介したいと思ったのは、医師になってからの勉強と、医師になる前の勉強の方法や目標の立て方の違いを、早い段階から認識してほしいと思ったからです。

受験生である今は、偏差値の高低という単一の基準でしか評価されませんし、目標も医学部合格というただ一つですし、周囲はできるだけ勉強に集中できるように環境を整えてくれます。ですが、みなさんが目指す医師になったときには、それらの条件が全く逆となり、基準は無数になり、目標を自分で決め、環境を自分で整えなくてはならなくなります。

こうした違いに戸惑い、自分に自信を持てなくなったり、いつまでも受験偏差値の高低を自慢する人を多く見てきました。あるいは、出身大学にこだわるあまり、私立大学を辞めて国立大学医学部を再受験する人さえ見たことがあります。

私は、このような目先のことに振り回されず、もっと大きな視点で物事を考えてほしいという気持ちで皆さんに本書を紹介します。もちろん、本書を読んで、人生の目標を明確にせよ。という気はありません。それは、あまりに早計というものですし、本書の趣旨にも反します。

しかし、この本を読んで、みなさんが、医師になってからの人生に思いを馳せ、その目標に力強く立ち向かっていく自分の姿を描いてほしいのです。その世界は広く、また、この瞬間にさえ、その世界は広がっているのです。

今は医学に関係のない、数学や英語をやらされて、やる気がなくなっているかもしれません。そういう人は、大きな枠組みを考えてください。今やっていること、そこで培った基礎体力が、将来の飛躍の基盤となるのがわかるはずです。

今やっていることにこだわりすぎている人は、もう少し遠くを見てください。そこには、今と異なる世界、単一の評価軸ではなく、どれが一番という評価をすることもできないパラレルな世界が広がっています。その中で自分の道を究めていくことが、ある世界のNumber oneになることであり、それが、Only oneの自分、自他ともに評価できる自分になることなのです。

岡西先生紹介

岡西 徹

  • 聖隷浜松病院 小児神経科主任医長
  • 聖隷浜松病院 教育タスクフォース

認定医・専門医資格等

  • 日本小児科学会専門医
  • 日本小児神経学会専門医
  • 日本小児神経学会評議員
  • 日本小児神経学会広報委員
  • 日本てんかん学会専門医
  • 日本てんかん学会専門医指導医
  • アメリカてんかん学会会員
  • 日本結節性硬化症学会会員
  • 医学博士
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 日本臨床神経生理学会認定医

専門領域

  • 小児のてんかん・けいれん性疾患を中心とした神経疾患
  • てんかん外科解析を中心とした包括的てんかん診療

略歴

  • 2001年 名古屋市立大学病院
  • 2002年 聖隷三方原病院
  • 2006年 鳥取大学医学部附属病院
  • 2008年 名古屋市立大学病院
  • 2009年 聖隷浜松病院
  • 2011年 The Hospital for Sick Children(Toronto) 神経生理部門 リサーチフェロー
  • 2013年 聖隷浜松病院
岡西 徹
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