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私立大学 センター利用入試の勉強法

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1.センター利用入試の内容

センター利用入試では、センター試験と面接試験、一部の大学では小論文試験が課されます。センター試験の出題科目は大学ごとに異なり、最も出題科目が少ないのは英語・数学・理科2科目の獨協大学・杏林大学・東海大学です

センター試験科目

英語・数学・理科2科目
  • 獨協医科大学
  • 杏林大学
  • 東海大学(前期・後期)
英語・数学・理科2科目・国語(現代文)
  • 埼玉医科大学
  • 愛知医科大学
  • 藤田保健衛生大学
  • 兵庫医科大学(前期)
  • 関西医科大学
  • 福岡大学
英語・数学・理科2科目・国語・社会
  • 東京医科大学
  • 順天堂大学
  • 兵庫医科大学(後期)
  • 大阪医科大学(前期・後期)
英語必須・(数学、国語、理科、社会から2科目)
  • 帝京大学

近畿大学

前期 英語・数学ⅠA・理科2科目
中期 英語・数学ⅠAまたは現代文・理科2科目
後期 英語・(数学、国語、理科2科目から2科目)

小論文・面接試験

小論文あり、面接あり
  • 埼玉医科大学
  • 獨協医科大学
  • 杏林大学
  • 東京医科大学
  • 順天堂大学
  • 東海大学(前期)
  • 近畿大学(前期・中期)
  • 大阪医科大学(前期・後期)
小論文なし、面接あり
  • 東海大学(後期)
  • 帝京大学
  • 愛知医科大学
  • 藤田保健衛生大学
  • 兵庫医科大学(前期・後期)
  • 関西医科大学
  • 福岡大学
小論文なし、面接なし
  • 近畿大学(後期)

2.センター利用入試のボーダーライン

センター利用入試で必要とされる得点率は約90%程度です。藤田保健衛生大学などは以前は85%を切るような成績でも合格していましたが、受験者数の増加とともにボーダーも上がってしまいました。

現在では90%は取らないと、確実な合格ラインに達したとは言えません。

唯一、受験者全員が二次試験を受験する杏林大学は、センター試験が85%程度であっても、面接のでき次第で逆転合格することができ、実際、センター試験の得点がそれほど良くなかったにもかかわらず、合格する学生が毎年います。

3.センター利用入試対策をするうえで大切なこと

センター試験は毎年1月20日前後に実施され、その2~3日後に私大医学部の一般入試が始まります。つまり、センター利用入試を受験する人は、センター試験の対策と一般入試の対策を同時並行で行わなくてはいけないのです。

一方、同じセンター試験を受ける人でも、国公立大学を受験する人は、二次試験がセンター試験から1か月以上先ですので、二次試験の過去問演習をセンター試験の後にすることができます。そのため、国公立大学を受験する人のほとんどは、センター直前にはセンター試験の対策しかしません。

周りに国公立大学を受験する人がいても、つられて二次試験をおろそかにしたりしないようにしましょう。

4.センター試験、どのような得点を狙うか

センター試験で90%を取るためにはどちらが良いでしょうか。

英語・数学・理科2科目・現代文型

科目 英語 数学 理科①、② 現代文
配点 200 200 200 100
180 180 180 90
180 180 200 70

①は、すべての科目でまんべんなく90%を取得、②は理科を満点とし、現代文を70%としています。効率が良いのは間違いなく②でしょう。なぜなら、英語、数学、理科は一般入試でも出題される科目であるため、相当深く勉強する必要があるからです。その延長でセンター対策をすれば、一般入試にも良い効果が出ることが期待できます。

一方、現代文は一般入試には出題されないことから、それほど高いレベルを目指す必要はありません。もちろん、70%を切るようでは危険ですが、満点を狙うレベルはいらないのです。

この考え方は、英語・数学・理科2科目・国語・社会型でも通用します。もちろん、余裕があるなら国語や社会にも本腰を入れるとよいのですが、そこまでの余裕のない人は、英語、数学、理科でいかに満点近くを取ることができるかを考えるべきです。英語、数学、理科で90%にも達していないのに、社会や古文、漢文のような、センターでしか問われないような科目に力を注ぐことは百害あって一利なしです。

5.センター試験、各教科の勉強方法

①数学

二次試験とセンター試験は別の科目と考えましょう。複数の医学部を合格したにもかかわらず、センター試験で7割程度しか取れない人がかなりいます。センター試験では分野をまたいだ融合問題を出すことはできません。難易度は意外と高く、誘導をなくせばそのまま私大の入試問題として出せそうなものが並びます。

出題される単元はほぼ固定されているので、単元の最も基本の部分から丁寧に学ぶことが大切です。センター形式に慣れることも最終的には大切ですが、最も大切なのは、基本的な考え方を理解することです。

②理科

生物の難易度が高く、満点を目指すなら化学・物理の組み合わせのほうが楽でしょう。どの科目も二次試験の勉強をしっかりしている人なら高得点を目指せるので、形式に慣れるような勉強をするのは、1月になってからで十分です。

③英語

発音アクセント、文法、長文などがまんべんなく出題されます。長文の難易度は高くありませんが、分量が多いため、時間がかかります。高得点を取ることができるようになるためには、発音アクセントや文法に時間をかけないこと。手早く満点をとれるように訓練を積むことです。この部分にかける時間を減らせば、長文に回す時間が増え、得点が上がります。長文はたくさん文章を読むことも必要ですが、それ以上に多くの単語を暗記しておくことが有効です。文章は素直で読みやすいため、単語がわかればそれほど苦労することはなくなるでしょう。

④国語

センター試験で最も難しい科目かもしれません。

現代文

小学校~高校での国語教育の在り方では、情緒の育成を優先しているため、多くの学生は論理的思考が身についていないからです。一握りの、何らかの方法で論理的思考を身に着けた学生が高得点を取る科目です。評論は言うまでもなく、小説も筋道を立てて考えれば答えが得られるようになっています。

出口汪の論理エンジン系の参考書、板野の参考書などがそうしたトレーニングに最適です。自信のない人は最も簡単なものを手に取って、考え方の基準をしっかり作るとよいでしょう。驚くほど得点が上がるはずです。

また、ボキャブラリーや漢字の力も大切です。これらはドリルがたくさん売られているので1冊をやりこむとよいでしょう。

古典

主語がなく、だれが話しているのかわかりにくい科目です。また、時代背景がわかっていないと何のことかさっぱりわからないかもしれません。漫画でよいので、日本の中世~近世の風俗がわかるようなものを何冊か読むといいでしょう。理系なのでそれほど時間はかけられません。ある程度予備知識のある状態になったら、マドンナ古文や実況中継シリーズなど、読みやすくて時間のかからない本を集中して短期間に完成させることが効果的です。

漢文

レ点や一、二点、係り結びなど、基本的な文章構造をマスターするとともに、漢文を書き下し文にして読む、漢文をそのまますらすら音読できるようになることが大切です。日本語のもとになったものなので、読めるようになると何となく意味が取れるようになってきます。そうした大まかな理解の上に、文法的な細かい理解が入ってくると、安定した点数が取れるようになるでしょう。

⑤社会

もっとも時間をかけないほうが良い科目です。教科書の内容が理解できていれば75~80%は取れるようになりますから、無理に9割や満点を取ろうとせず、足を引っ張らない程度のレベルを目指すことが大切です。

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