加藤 八郎

福岡大学医学部医学科は、九州・四国地方では非常に人気が高い大学です。一次試験は博多の本学以外に、東京、名古屋、大阪で実施されているため、どの地域に住んでいる受験生にとっても受けやすい大学の一つと言えます。

しかし、問題は標準的で癖のない問題が多く、いわゆる私立大学特有のいやらしい問題が出題されない大学です。2017年度の一次試験は2月2日に実施され、東海大学と同一日程で実施されます。2016年度の倍率は一次試験倍率4.1:倍、最終倍率12.4:倍でした。

福岡大学医学部の一般入試数学について、メルリックス学院福岡校の加藤八郎先生にお話を伺いました。

――福岡大学医学部の数学はどの程度の難易度でしょうか。

加藤:福岡大学の数学は、以前は私立大学医学部の中でも易しい方でしたね、でも、最近は難しいものも出題されるようになりました。たぶん、医学部人気の上昇に伴って、今まで受験しなかったような上位層も受験するようになったためだと思います。

とは言っても、他大学の難しい問題に比べれば、易しいというか、標準的な問題が多いように思います。合格者平均点が、2016年度医学科の点数が68.6ですから、試験時間に対して妥当で適切な問題数、難易度だと思います。

――そうすると、標準的な問題集で十分でしょうか。

加藤:そうですね、だいたい、青チャートの重要例題くらいまでで充分だと思います。黄色でもいいかもしれません。幅広く、きちんとした解法を身につけておくことが大切です。

――頻出の分野はありますか。

加藤:ほぼ全範囲から出題されますから、幅広く勉強しておく必要がありますが、どこかに絞るなら、まず、三角関数、指数・対数、数列、ベクトル、確率は頻出で数学Ⅲの微積は必ず出ますので、この分野はきっちり押さえておくべきですね。

――数学Ⅲの微積というと、かなり広い範囲になりますが。平均値の定理や不連続性の議論など・・・。

加藤:いやいや、福岡大学の数学Ⅲはそんなに難しい問題は出ません。接線を求めて、面積や体積を求めて・・・という、非常にオーソドックスな問題です。これが〔Ⅲ〕に記述式で出題されるというのがもう、ずっと続いています。内容から考えてもこれが変更になることはないのではないでしょうか。

――12月から福岡大学の対策をやるなら、どういうことに気を付けたらいいでしょうか。

加藤:先ほども言いましたけれども、福岡大学医学部の数学はテーマ、難易度ともに標準的で、オーソドックスです。一方で、広い範囲から出題されます。頻出の分野をもう一度見直して、それから、今まで出題された分野で、特に不得意だと思うところから標準的な問題をやり直してください。不得意分野をなくしておくことが大切ですね。

穴埋め問題では解法を知らないと流れに乗れないこともありますし、計算ミスですべてが駄目になってしまう場合もあります。受験までに時間はありませんが、計算ミスをなくすよう、丁寧にやるべきでしょうね。

――新課程の複素数平面や条件付き確率についてはどうでしょうか。

加藤:福岡大学(他学部もです)は、新課程の問題についてはすぐに取り組みました。2016年度もデータの分析や複素数平面が出題されていますし、新課程の分野が苦手な人もしっかり勉強しておいてほしいですね。

――ありがとうございました