理系数学入試の核心 標準編
- 出版社
- Z-KAI
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- Z会出版編集部
- 難易度
- 入試基本問題~入試標準問題+α
書評
「1対1対応の数学」や「標準問題精講」などをマスターした後で練習問題として使える問題集。その年に出題された問題の中から、標準的なレベルで、かつ、演習効果の高いものが選ばれている。問題数が150問程度と絞られており、同じようなレベルの問題が並んでいるため、数研の入試問題集などより使いやすい。
ただし、問題数が少ないということは、網羅性にやや欠けるという事でもある。この本を手できるほど勉強をしてきた人なら、ここまでに終わらせた本が多くあるはずだ、この本はあくまでも入試問題を解く練習の本と位置づけ、不安な単元はしっかりと復習しよう。
問題のレベルは「理系/文系数学の良問プラチカ」と同等、発展事項への解説はなく、他の多くの入試問題集と同様に、解説は問題の解き方の解説でしかない。
解説から一般論に導くようなことはないから、この本で解法を覚えるという事は期待しない方がいいだろう。ただし、すべての問題にPOINTがついており、解説を理解する手助けになってくれるし、今までの知識と結びつける役割をしてくれる。
これらの事から、この本は、一通り解法を網羅した後で、最近の入試問題の出題傾向をつかみつつ、答案作成能力を高めるために使うとよい。