ハンガリー国立大学医学部入試の科目について
ハンガリー国立大学医学部の入学試験は、予備コース、医学部本コースともに日本で実施されます。本コースではハンガリーから教授が来日し、面接試験や口頭試問を実施します。
多くの学生が予備コースから入学をしますが、どの予備コースでも4大学の進級試験を受験することができます。
予備コース、本コースの入試の難易度や特徴について、ハンガリー医科大学事務局の中谷さんにお話を伺いました。
- Que:
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予備コースの試験について、英語と理科が出題され、理科は日本語での受験も可能ということですが、問題文は完全に日本語、解答も日本語で受験できるということですか。
- Ans:
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理科系の試験は問題文が日本語のものを選択できます。一方、英語審査は全て問題文が英語ですが、マークシート方式です。
- Que:
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面接試験は、ハンガリー国立大学の教授がするのでしょうか。だとすれば、英語で質問されることはありますか。また、よく聞かれるような内容を教えていただけますか。
- Ans:
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予備コースの面接審査は、基本的に日本語で行われますが、英会話力を試すため英語での質問も少しあります。質問内容は簡単なもので自己紹介や趣味など中高の英語の授業で学ぶ程度のレベルです。
- Que:
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筆記試験の難易度は、どの程度でしょうか。可能でしたら、大学受験の偏差値で教えていただけるでしょうか。
- Ans:
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理科系試験は、高校1~2年生の基礎レベルが十分理解できていれば、対応できる難易度です。
- Que:
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予備コースの倍率はどの程度でしょうか。また、受験までにどの程度準備期間が必要でしょうか。
- Ans:
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倍率という概念はありません。定員は無制限ではありませんが、入学基準を満たしている受験生であれば、定員の枠を増やして受け入れることは可能です。
- Que:
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医学部本コースについて、二次審査以降はすべて英語で試験が行われるという理解でよろしいでしょうか。
- Ans:
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はい、二次審査の試験日に合わせてハンガリーの教授が来日し、試験官として試験を行いますので、言語は全て英語です。
- Que:
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本コース受験の難易度はどの程度でしょうか。また、本コースを目指す学生はどういう人が多いのでしょうか。高校生よりも、社会人や大学卒業生が多いのでしょうか。
- Ans:
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高校3年生程度の理科系の知識を英語で理解していることが必要ですので、高校・大学レベルの教育を英語で受けたことがない受験生にとって直接、本コースに入学することは難しいです。本コースに直接入学できる受験生の多くは、インターナショナルスクールや海外の高校の卒業生、あるいは海外の大学の卒業生です。しかし、理科系の科目をしっかり学んできていない受験生は、海外の学校を卒業していたとしても本コース合格は難しいでしょう。
- Que:
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受験生はだいたい何歳くらいが多いでしょうか。数年前は60代の合格者がいましたが、やはり進級が難しいですし、志願者が多くなった現在はまず合格することはできませんので、この質問は削除してください。
- Ans:
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受験生の多くは、18歳~20代前半です。少数ですが、20代後半~30代前半の受験生もいます。
予備コース
デブレツェン大学、ペーチ大学、セゲド大学、センメルワイス大学
書類審査 | 出願書類 |
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筆記審査 | 1.英語(リスニング、文法、読解) 2.生物・化学・物理(2科目を選択)※日本語または英語を選択 |
面接審査 | モチベーション、コミュニケーション能力、人間性 |
※)セゲド大学予備コースのみ以下のいずれかのスコアボード提出が必要
TOEFL(iBT) 81点以上、IELTS 6.5点以上、TOEIC690点以上
医学部本コース
一次審査
デブレツェン大学、ペーチ大学、セゲド大学、センメルワイス大学
書類審査 | 出願書類 |
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筆記審査 | 1.英語(リスニング、文法、読解) 2.生物・化学・物理(2科目を選択)※日本語または英語を選択 |
面接審査 | モチベーション、コミュニケーション能力、人間性 |
二次審査
デブレツェン大学
筆記審査(英語) | 1.生物(選択問題10問、記述問題2問)※必須 2.化学か物理のどちらかを重点科目として選ぶ(選択問題5問、記述問題2問) 3.重点科目として選択しなかった科目(選択問題3問) |
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口頭試問(英語) | 1.生物 ※必須 2.化学または物理 ※選択 |
ペーチ大学、セゲド大学、センメルワイス大学
筆記審査(英語) | 1.決められたテーマの作文 2.選択問題(一般英語40問、医療英語20問、生物20問、化学20問、計100問) |
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口頭試問(英語) | 生物および化学 |