ハンガリーの医学部へ進学した理由
私は日本の歯学部を卒業した後、歯科口腔外科医として2年間総合病院で働いていました。歯科口腔外科という幅広い医学知識が要求される特殊なフィールドや、同じ病院で働いていた医科の同期の影響をうけ、医学部再受験を決めました。そして、その時通っていた塾で偶然この留学の話を知り、チャレンジしてみようと思いました。ハンガリー医学部の合格率が日本の受験と比べて数倍高いことや、英語で医学を学べるということが進学を志した大きな理由です。
今、最も力を入れている科目
薬理学ですね。私は今4年生なのですが、一番の山場が薬理学になります。日本のカリキュラムとは異なるので私達は4年生で勉強します。3年次に勉強した病理学と連携して、より臨床的な知識が求められているため、多くの学生がこの薬理学に勉強時間を費やします。また、私は消化器外科に興味があるので外科にも力を入れています。時間が空いたときには友人とUSMLEのstep1の勉強もしています。
今まで一番印象に残った科目
2年次の解剖学ですね。二度とこの試験は受けたくありません。求められる知識量、口頭試験でのプレッシャー、恐らくほとんどの学生がこの解剖学と答えるのではないでしょうか。いい意味では3年次の病理学です。勉強しなければいけない量は膨大なのですが、この病理学で勉強した事は全ての臨床科目に活きています。今でも病理学の教科書や、当時自分で作ったノートを見返す事は少なくはありません。
勉強の息抜きにやっている事
私は高校生の時からラグビーをやっているので、休日にラグビーの練習をしています。いわゆる「部活」に該当すると思うのですが、もちろん強制ではありません。また、デブレツェン大学のラグビー部は多国籍の学生から構成されているので非常に楽しい時間を過ごすことができます。ラグビー以外にも友人とジムに行って体を鍛えたり、飲み会をすることもあります。ここでの生活はストレスが溜まりやすい環境なので、いかにストレスを発散するかが重要な事だと私は思っています。
林君の4年生後期時間割(必修科目)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
8:00 | 薬理学 | 薬理学 | 口腔病学 講義 | ||
9:00 | 放射線学と核医学 | 薬理学 | 口腔病学 講義 | 外科 講義 | |
10:00 | 予防医学 セミナー | 生命倫理学 セミナー | 予防医学 セミナー | ||
11:00 | 内科 講義 | 予防医学 セミナー | 生命倫理学 セミナー | 予防医学 セミナー | |
12:00 | 口腔病学 実習 | 口腔病学 実習 | 薬理学 | 内科 講義 | 予防医学 セミナー |
13:00 | 口腔病学 実習 | 口腔病学 実習 | 臨床遺伝学 | 予防医学 講義 | 予防医学 セミナー |
14:00 | 臨床遺伝学 | 産科 実習 | 薬理学 セミナー | ||
15:00 | 薬理学 | 産科 実習 | 薬理学セミナー | ||
16:00 | 整形外科 実習 | ||||
17:00 | 整形外科 実習 | ||||
18:00 | ハンガリー語 |
必須科目以外に選択科目として、気管支ぜんそく、ヨガと瞑想、医用イメージング、肺がん、外科手術技術、不妊症と婦人科腫瘍学、渡航医学、尿石症、医真菌学などを受講しています。