チェコ国立マサリク大学が日本人の学生募集を始めたきっかけは何ですか。
Bc. Helena Melicharova (ヘレナ・メリハーロバ氏)

日本をはじめ、他の先進国も同様に、世界では急速な高齢化と医師不足に直面しています。この問題を解決するためには、国際的に活躍できる質の高い医師を増やすことが求められており、マサリク大学は世界に向けて、優秀な医師を輩出する役割を担っています。そして、日本においても、海外の質の高い大学で日本人学生が学び世界で活躍するなど、医療のグローバル化に貢献することは非常に有益なことだと考え、近年、マサリク大学として、日本人学生の募集にも力を入れています。

マサリク大学では、多様な国籍の学生が英語プログラムを通して学び合える教育環境づくりに取り組んできました。日本人学生も、様々な国から来る留学生のコミュニティーに交わり、多くのことを学んでいます。

医師になることを志し、マサリク大学で学ぼうと考えいてる学生に、どのようなことを期待しますか。

入試に関しては、生物、化学、物理、数学について十分な知識を持っていることが求められます。これらの知識は入学試験で出題されるだけでなく、大学入学後の学習においても、非常に重要になります。

また、入学後、大学でのすべての授業は英語で行われるため、学位を取得するのに十分な英語力を身につけておくことが必要です。

マサリク大学を受験する学生にアドバイスをお願いします。

マサリク大学では、出願者に入学試験の演習問題を配布しています。入試対策のためには演習問題を解いて、苦手分野をなくすように勉強し、試験当日までに十分な準備をして、試験に臨んでください。

もし、本コースへの入学が難しい場合には、予備コースから入学し、大学入学に必要な学力を身に着けてから、本コースへ挑戦することも出来ます。

マサリク大学の魅力について教えてください。

マサリク大学に入学することのメリットの一つは、マサリク大学が高い大学院進学率を持つなど、世界から高く評価されている教育を受けられるということです。また、マサリク大学があるブルノは、空港へのアクセスが非常に良く、プラハやウィーンへはバスや電車で約2時間程度の距離と、交通の便が非常に良いことも特長の一つです。

マサリク大学の教育の特長について教えてください。

マサリク大学の教育では、講義、演習、セミナー、小グループでの実習などを組み合わせた学習プログラムを実施しています。学生の学習進捗状況や評価はグラフ化され、カリキュラムは非常に挑戦的なものですが、学生にとってとても有益な知識と技術を習得できる学業プログラムになっています。

マサリク大学で学んでいる学生はどのような人たちでしょうか。(国籍、年齢、性別、成長した社会の背景など)

マサリク大学は中央ヨーロッパの大学の中で、最も多様な学生が所属している大学の一つです。学生は、ヨーロッパ全体、アフリカ、アジア、北米などから集まっており、医師となるためのトレーニングを積んでいます。ほとんどの学生は、高校卒業後すぐにマサリク大学へ入学しますが、他大学を卒業した後で入学する学生も多くいます。

学生が交流を深めるためのイベントなどの機会はありますか。

留学生協会MIMSAは学生が交流できるよう、ウェルカムパーティやオリエンテーション、スポーツ大会などのイベントを、1年を通じて開催しています。