私が高校、浪人時代の受験勉強を通して思ったことをこれから述べたいと思います。これから受験を迎える方々の参考に少しでも役に立てばいいと思います。

まず私の高校、浪人時代にどのように生活を送り、勉強していたかを簡単に述べたいと思います。

高校一年、二年の時

私はハンドボール部に所属し毎日遅くまで部活をし、勉強は学校の内容についていくのにやっとであまり受験を意識した学習を行っていなかった。単純に定期テストや実力テストで点数を取るための丸暗記やテストが返却されても見直したりはしていなかった。

高校三年の時

名古屋大学医学部医学科 渕野 孝明君

範囲の学習が終わり実際に入試問題を解く機会が増えてきたが、自分は全く基礎ができていないことに気づき、基礎からやり直していった。しかし周りはどんどん応用問題を解いて実践力を養っていき、自分が周りと学力の差があることを感じる。そのまま気づいたら受験を迎え完成しきらないまま受けたため不合格となる。

浪人時代河合塾に入り基本的には塾の授業をしっかりと学ぶというスタンスで一年を過ごした。自分で勉強のリズムを定め同じように毎日学習した。秋の模試では結果が出て自信をもって受験に臨み第一志望校に合格する。これが私の受験生活でしたが、この受験生活を通して思ったことを今から述べたいと思います。

一つ目は、どれだけ早くから受験を意識して勉強できるかがとても重要だと思います。受験の範囲はとても多く、特に国公立を受ける人は科目がとても多いので、高三から勉強を始めてはとても間に合いません。私の周りで現役で受かった人たちは早い人は高1から本格的に受験勉強をしていました。私の様に学校の定期試験の点数を取ることだけに重点を置いた学習は、一番危険だと思います。例えば、古文のテストで文章の訳を丸暗記して全く文法的に理解していないと、そのテストは点数が取れても全く古文の力がついていません。しかも点数がそこそこ取れると自分は力がついたと、勘違いしてしまいます。このようなことを続けていくと実際に自分の力で問題を解こうとしても全く解けません。従って早くから基礎を固めて、学校で学ぶことを受験につなげるようにするといいと思います。

二つ目は、問題集はたくさん解くのではなく一冊を何回も解くということです。私は最初出来るだけたくさんの参考書を解くといいと思って、一回解いて復習もいい加減にしていました。しかしなかなか成績が伸びず、このことを成績が良い友人に聞くとその友人は一つの参考書をぼろぼろになるまで何度も解きなおしていました。やはり一回解いただけでは何も学ばず何度もできるようになるまで解きなおすのが大変重要です。復習は一回解いた問題だからできるだろうと思い込んでいい加減になる人がたくさんいますが、復習しているときこそ学力が上がっていくので、必ず復習をしっかりするようにしてください。

三つめは、メリハリをしっかりとつけて、モチベーションを高く保ちながら学習するのが大切だと思います。勉強は、集中力によって全然学習効率が違います。集中していないのに長くやっていても身が入りませんし、大変効率が悪いです。それなら、その学習時間を半分にしてその時間だけ集中したほうが学力は上がると思います。私はこまめに休憩を入れて短い時間で集中するようにしていました。また自分が集中できる時間帯があると思います。それをしっかりと理解して学習計画を立てることは大切です。